15 日向Side ページ16
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「影山だな?よく来たなぁ!」
「おぉ…去年より育ってる…」
「最初が肝心っスよ、スガさん!1年坊に3年生の威厳ってやつを“ガッ!”っと行ったって下さい!!」
なんか最後の坊主の先輩、恐…じゃなくて強そうだな…、出遅れた…
一番最初に話した黒髪の先輩よりも、背は影山の方が少し高い。けど、なんか…でかいな高校生…!
よし、俺も挨拶を、
「ちわす、ち、ちわ、ち」
…しかし声が小さすぎて聞こえないらしい。うー、緊張するけど、
「あっ、あの!ちわす!!」
「あ"?…!!!あっ、おっ、お前ェッ…!!!」
そこでやっと、坊主の先輩と優しそうな先輩に振り向いてもらえた。しかし、坊主の先輩の様子がおかしい…
「チビの1番!」
「えっ!?」
「!あーっ!」
「!?」
「じゃあもう一枚の日向って…お前か…!」
「えっあの」
「…いやぁ…ちょっとびっくりしたな…そうか、お前ら
状況が良くわからないでいると、先輩達は去年の俺等の試合を見てくれていたのだという。
俺……有名人!?
「それにしてもあんま育ってねぇなぁ!」
「あっ、ぐっ、確かにあんまり変わってませんけどっ……でも!」
一人で喜んでいると、坊主の先輩が俺を見てニヤニヤした。だけど、
「小さくても俺はとべます!烏野のエースになってみせます!」
「!」
宣言したそのとき、
「こんにちはー、遅れてすみません」
明るいサラサラの茶髪に水色の目。程よく日に焼けた肌。男の俺でも目を奪われた美しい容姿。
走ってきたのか、少しだけ汗ばんでいる首元。
………両方の耳たぶに絆創膏が張ってある理由が知りたい。
さっき廊下が賑やかだったのはこの先輩が来ていたからだろう。そして何より…
「でけぇ…」
「おう上弥!」
「スガさんお疲れ様です、お、新一年生?」
こっちを見て、にっこりと笑われたから、どぎまぎしながらも自己紹介をする。
あの笑顔はヤバい…
「ひ、日向翔陽と言います!」
「上弥涼平です。ここの監督を昨日から始めました。因みに二年ね。」
監督!すげぇ部活っぽい響き。高校生なのに監督かぁ…かっけぇ…!
影山の自己紹介も終わり、よろしく、と頭を撫でられる。
正直めちゃくちゃ驚いた。変わった先輩だな…
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閃楽(プロフ) - 。さん» ありがとうございます〜🙏進むのが遅かったり、文才が足りなかったりすると思いますが、これからもご愛読頂ければ嬉しいです😊 (1月3日 16時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - 更新待ってました!! 今後どのようなお話になっていくのか楽しみです… (1月1日 12時) (レス) @page33 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
閃楽(プロフ) - 。さん» 返信遅くなって申し訳ありません💦めっちゃ褒めていただけて嬉しすぎます〜😊これからも頑張りますのでご愛読ください😊 (9月1日 21時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
。 - 黒バスとハイキューどちらも好きで、男主も好きで私の好みにどストライクな作品でめちゃくちゃ感動してます、、 文章構成がちゃんとしていて読みやすいし分かりやすくて文才ありまくりで凄すぎます😭😭 更新頑張ってください!!応援してます!! (8月7日 8時) (レス) @page4 id: e8eb9be2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閃楽 | 作成日時:2023年8月5日 11時