【ハイキュー】皇帝の青春【黒バス】【男主】

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翌日。

いつもより一時間ほど早い目覚ましの音に驚いて跳ね起きる。
何でこんな早い時間に設定してんだよ…あ、


「……今日から朝練か。」


俺がバレー部の監督を始める宣言をした後、真っ先に職員室へ行って(田中が)入部届を貰って来た。
正式に部員となった訳だが。



「早起き辛ぇー……。」



学ランを羽織りながら、充電していたスマホをカバンの中に入れる。
少しだけ、久しぶりの部活動に興奮しているようで、気付いたら鼻歌を歌っていた。

最高の朝だ。
カーテンを開けて深呼吸していると、廊下を走ってくる音が聞こえた。

ガチャンと扉が開いて、俺に飛びついてくる人物が一人。




「ねぇ涼平!!? 何でこんなに早起きしてんの!?」
「うぉ、びっくりした、もうちょい静かにおいでよ、マンションだぞここ。」

「どうせ床厚いしどうでも良いよ、そんなこと！」
「良くねぇよ！日本人としてどうなんだ、その考え方。」

「驚きすぎて一時間半早く目覚めたじゃん！」
「良かったじゃん早起き出来て。」





朝から賑やかなコイツは俺の幼馴染の向井(むかい)雛。

コイツの母親と俺の母さんの仲が良く、一人暮らし同士だし同居したら？と言われて今のこの状況だ。
同居を断固拒否してたのは、流石の俺でもちょっと傷ついた。




「俺、今日から朝練なんだよ。」
「ほぉーん……え!? 涼平バスケまた始めたの!? 怪我してんのに!?」




お医者さん大丈夫って言ったの!? と目を見開く雛。




「いや、バレー部の監督するんだよ。」
「へぇ、烏野ってバレー部強いんだっけ？」
「んー、弱くもなく、強くもなく。オールマイティにできるバランス力に優れた高校。」

「普通なんだ。」
「俺がオブラートに包もうとしてんのに…。」



いつまでパジャマなんだよ、着替えてこい、と雛を部屋から追い出す。
雛のパジャマ姿に照れんなってー♡とか聞こえてきたが、全無視しておく。このウザさ田中と互角だろマジで。




「……朝飯作るかな。」
「雛、パンケーキがいい！」

「早く着替えてこんかお前は!!」





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