十三話 ページ14
――10数年前
降谷「A!今日もクラスの子に迷惑かけたんだって?」
A「だって遊びたかったんもん」
兄である降谷は腰に手を当てて弟のAに説教をしている
もちろんAはなにに動じるわけでもなく……誰かから借りたであろうホームズの小説を真剣に見るわけでもなくペラペラとめくっている
A「にしても……こんな話、残酷すぎる。そんなんなるくらいならっ」
降谷「はぁ……学校でもそう言ってるんだろう?だいたい説明がないからお前は誤解されやすい
んだ」
A「でも!こんな僕でもねしんくんとね、らーちゃんとね、そのちゃんは優しくしてくれるのっ」
降谷「……そうか、それは良いことだ。俺は嬉しいな」
降谷の笑顔は本当に心からその事を喜んでいるように見える
A「だから安心して悪戯ができちゃうの」
降谷「こらっ……まったく」
それがこれからも続く彼らの〈 あたりまえの 〉日常であったはずなのに……
――
A「お兄ちゃん……今日も遅くなるの」
降谷「あぁ……」
ご飯を食べながらの会話だがその日は何かがおかしかった……兄が警察学校を卒業して2年目の出来事だ
降谷「たぶん、しばらく帰れないだろう」
がたんと勢いよく降谷はたった……
降谷「こんな、俺を許してくれ……っ」
呆気にとられているAにはほとんど兄が何を言ってるのかも理解出来ていなかった……
A「まって、まってよ。いつも通り遅くても三日で帰ってくるよね?」
――三日でも、とても寂しいんだよ……寸前まででたこの言葉は飲み込んでしまう……だってもう、兄がいつからか準備していたであろうバックを手に玄関に向かったからだ
降谷「……さよならだ……これからの事はこれから来る女の人が説明してくれるから、な」
そうは言うものの、目線など合わせずに、ただ、ただ背を向けているだけだ
A「まって、置いてかあないで!僕が悪かった!もうイタズラなんてしないから」
降谷「違うんだっ……じゃあな」
地べたに座り込んでいたAが右手を背中に伸ばすも、一向に届きやしない
この日から、Aの中の何かが崩れていくことになった。
十四話→←十二話コナンside……何があったのですか……純粋に嬉しいです。ありがとうございます
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寝子(プロフ) - え…まって、題名覚えてなかったけど何回も読んでたよ。イベント参加ありがとうございます!何回読んでも涙腺崩壊ですよ…めっちゃ好きです。この作品がもっと多くの人に読まれますように。 (2020年8月29日 23時) (レス) id: 7be43a5c44 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - レイナ丸さん» そう言って貰えて何よりです。ありがとうございます。ほんとうに嬉しいです。ありがとうございました (2019年8月21日 14時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 完結おめでとうございます!とてもいい作品でした!!面白かったです!心温まる作品でジーンとしました! (2019年8月20日 22時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - 完結おめでとう!!全部読んだよ(о´∀`о) (2019年8月20日 15時) (レス) id: 2441a2e2ab (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - ぱぴ子さん» はい!忘れる訳ありませんよ!ありがとうございます!是非見に行きますね!男主にはまってくれたんですかっ!なんだか嬉しいです。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プルポリー | 作成日時:2019年4月3日 22時