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米良さんが狂気から戻ってます。

記憶は無いです。

だいたい三年後ぐらいのお話。


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「ねぇ、僕。」



夕暮れの町。
公園で友達に別れを告げ、大通りを歩く小さな男の子に話し掛けた。

声を掛けられたことに驚いたのか、少しの間を置いた後。男の子はゆっくりと此方を振り返った。



「……なぁに?お兄さん…。」



どうやら、知らない人から話し掛けられたことに怯えているらしい。
……そうか。そうだよな。

心の中で一人頷く。
これ以上怖がらせてしまわないように、としゃがみこんで目線を合わせる。
その綺麗に澄んだ瞳は、どこまでも無垢に輝いていた。



「僕、僕はね、君のお父さんの仕事仲間……いや、相棒、だったんだ。」



そう言って、にっこりと笑いかける。
父親の知り合い、という言葉をどうやら信じてくれたようだ。
強張っていた彼の表情が少し、緩んだ気がした。



「パパのなかま……?悪い人じゃないの?」



「そう!正義のヒーローだよ。」



昔、作り笑いが下手だと言われたこともあり、内心かなり不安だったのだが、どうやら上手く作れていたらしい。
その事実に安堵し軽く息を吐いた。

れ→



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作者名:弐桜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年3月9日 18時

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