中島が溺愛とか聞いてない。【 Kento.N 】 (ページ7)

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side.Kento

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「健人くん、」
　

「あれ、起きてたんだ」

俺が吃驚するのも無理ない。
だって夜の12時。彼女は最悪でも11時にはもう寝ている筈。
そんな彼女が、眠い目を擦りながら此方へ歩み寄ってきた。

「 …… これ、あげる、」

ふわふわとした声色で、小さな袋を渡される。
若干頭にクエスチョンマークを浮かべながら、その袋を開けた。

「、、可愛い、」

俺の好みすぎる。シルバーのネックレス。

「ふふ、よかったあ、」

その安心したような笑み。此方まで幸せだ。
可愛すぎる。本当に。

「それね、私とお揃いなの、」

首元を見れば、俺とお揃いであろうネックレス。
ああ、そういうの、好きが溜まってくばっかだって。

「 …… はあ、」

「っえ、嫌、だった … ？」

そんなんじゃない。ほんと。

「嫌？そんなわけないじゃんかあああ」

思わず抑えようとしていた欲が溢れる。
Aをぎゅうっと抱き締めた。

「っちょ、苦しい苦しい、」

なんて笑いながら、腕を回してくれるんだよね？？うんうん。可愛い可愛い。

「ほんと大好き、大好き越えちゃって愛してるよ」

そう言えば、頬を染めながら「うるさい、気持ち悪い」って言うのも。
全部恥ずかしいんだよね？？分かってるよ。可愛いなあもう。

「今日は一緒に寝よっか？」

「 …… 待ってる、」

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「、、って寝てるし。」

俺のベッドで小さく丸まって眠っている彼女。
…… 何処までも小動物。

「けんと、くん、」

「はいはい、お姫様、」

きっと寝言であろう言葉に返事して、同じベッドに潜り込んだ。

「＿＿ずっと一緒に居ようね。」

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