二話 ページ3
『おにいちゃん、だぁれ…？』
「は…？」
ラギーはその場で固まった。
身体が縮んだだけで精神まで幼くなっているとは思わなかったからだ。
目の前にいるAはラギーの服をギュッギュッと握り引っ張ってくる。
『おにいちゃん？』
「あぁー、オレはラギーッスよ。ラギー・ブッチ。」
『ら、らぎー…？』
「……ッス、、」
(「「「「可愛すぎるだろ…ッ！」」」」)
その場にいた生徒全員の気持ちが一致した瞬間であった。
なにせ、普段口の悪いで有名なA・リーチが
舌足らずな口で頑張って名前を呼んでいたからだ。
周りを見ればショタ好きの生徒は鼻血を出したりと
カオスな状態だった。
その中でAが作っていた鍋の中を確認する者が一人。鍋の中を見て溜息をついたクルーウェルが静かにこう言った。
「はぁ…この仔犬は当分は元に戻らないだろう。」
「はッ！？ どうしてっスか！！」
「この駄犬が作ったのは身体が幼児化する薬だが……
魔力をかなり込めたのか、すぐには戻らない仕様になっているようだ。俺も解薬を作るように善処するが
完成するかは分からないぞ。」
「な、、まじスか…それ。」
そう言うラギーは驚いて腰を抜かし、
目線をAの元へと移す。
するとAは腰の抜けたラギーの膝の上に乗り
心配そうにラギーを見る。
『らぎー、どうしたの？ おなか、いたい？ 』
「お腹は痛くないッスけど、、、。はぁ…、」
『…Aがもとに、もどらないから？
いまのAやだ？』
「なッ、そんな事ないっスよ！ …心配かけてごめんなさい。オレはもう大丈夫だから泣きそうな顔しないでほしいっス、、。」
周りが怖いんで、と言うラギー。
その手はAの頭を優しく撫でもう一つの手で背中をポンポンっと優しくさすっていた。
『ぅん、らぎー 、ありぃがと。』
「ッ！…大したことしてないんで全然いいっスよ。
にしても、、どうすればいいんスかねぇ…。」
「…そうだな。そろそろ授業も終わり下校の時間だ。
兄の事なら覚えているだろう。
どちらかを呼ぶ「Aが小さくなったって本当？！」
……ちょうどいい所に来たな。リーチ弟。」
「なッ！フロイド・リーチッ！ヤバいって…！」
フロイドが来た事により周りにいた生徒がざわつく。
「だーかーらー、俺は弟じゃないっていってるじゃーん。兄でもねぇーけどさぁ、」
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Luis(プロフ) - しろさん» ありがとうございます。とても励みになります！ 少しずつですが投稿していくのでご期待に答えられるように頑張ります！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: e9902680b1 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます！ (2022年8月31日 23時) (レス) id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luis | 作成日時：2022年4月24日 20時
