Walking with you 7 (ページ9)

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二宮がいる場所はまさかのICUで、俺らが入ることは出来なかった。

相葉さんは仕事に戻らないとで、お別れすることになっちゃった。

彼がいなくなると、俺は大きな不安に襲われ、心が不安定になった。

ICUの中で静かに眠ってる二宮。

顔に色がなくて死んでしまわないかと怖くなる。

こうなった経緯を父さんに話すと、

｢発作が出てるのに走ったのがいけなかったな、それに加えてひとりで耐え苦しんでたのは精神的にもキツかったと思う。二宮くんは非アレルギー性だからストレスとかにも敏感なんだね。だから少し回復には時間がかかっちゃうかもだけど確実に良くなるから不安に思うなよ。｣

俺の目を見てそう言ってくれる父さん。

医者になって正解だね、、父さん。

その言葉で俺の心はだいぶ軽くなった。

父さんが学校を訴え、二宮を保健室に行かせなかった先生は1ヶ月の謹慎を喰らった。

代わりの先生が授業を持ってくれているけど、とっても分かりやすいし、優しい。

他の先生方も、二宮の件からだいぶ丸くなったと思う。

生徒たちの様子をよく観察するようになって、二宮みたいに苦しむ生徒は誰一人としていなかった。