僕らの日々 (ページ2)

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【羽原家の事情】ページ2

愛子も大翔もまさか5つ子が産まれるなんて思ってもみなかった。

5つ子がなんの障害もなく産まれ、母子無事に退院したところまでは良かったけれど、止まない夜泣きに愛子は産後うつになってしまった。

なんとか気合いで1歳まで育てたが、体調が悪化。

入院するほどに弱り果て、育児からは距離を置くことに。

それから10数年。

｢母さんおはよ、時間あるし俺やるから｣

｢ごめんね、ありがとう｣

子どもたちは家事を積極的にやる子に育ち、愛子が元気になっでも尚、家事をしっかりとやる。

｢かず、手伝うよ｣

｢ん、ありがたいけど、まずは部屋片付けて？翔のものばっかで俺ら迷惑してるからさ｣

｢、、んだよ、せっかく人が手伝うって言ったのに｣

反抗期の翔。ついキツくあたってしまう。

｢かずの言う通りよ？母さんも手伝うから部屋を片付けるわよ｣

｢うっせーな、ひとりでやるよ。てか、俺ら思春期なんだから勝手に部屋入んなよ｣

｢はいはい、ごめんなさいね｣

翔の反抗期のせいで愛子がまた気を病まないか心配な大翔をよそに、思ったことを吐き出す翔。

愛子はめんどくさいと思いつつも、しっかりと反抗期が来てる事に嬉しさを感じている。