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シャーペンの音が止まった。
考えてるだけかなとか思ったんだけど、時間も時間だしそろそろ出てくる頃かなって思ってパソコンを閉じた。
俺が傍に行ってから悪化するのはあっという間で、すぐにナースコールした。
ひどい痒みに爪を立て掻きむしる和。
慌てて看護師さんたちと抑えつけるんだけど、これがどうも慣れない。
掻きたい、と俺らの手を何とか退けようとするんだけど、喘鳴が段々と酷くなってきて、サチュレーションもあっという間に80台に落ちる。
熱を持った和に、看護師さんたちが手配したたくさんの保冷剤を当てて、痒みを逃がす。
それと同時にネブライザーで気管支を拡張し、何とか呼吸をさせようと頑張る。
真っ白で陶器のように綺麗な顔が真っ赤に腫れ上がってて可哀想。
｢和、がんばれ。｣
苦しんでる弟にこんなことしか言えない自分が大嫌いだ。
｢翔ちゃん、来たよー｣
午後になって雅紀が来た。
｢あれ、一発目でダメだった？｣
枕元に置いてある袋に、口元に置いてある酸素マスク。身体を覆う保冷剤。
これらを見た瞬間に悲しい顔をする雅紀。
｢今日は調子良くないんか？｣
眠っている和の頭を撫で、問いかける。
まだあと10日以上これが続く。
初日でこんな酷いのはほぼ初めてだから正直ビビってる。
けど、次男のくせに冷静でいつも通りの雅紀。
心強い存在だ。
｢37ccおめでとう！｣
2週間の入院で+7cc飲めるようになった和。
序盤はかなり苦戦したものの、後半かなり頑張ってた様子。
｢お疲れ様。今回は何にする？｣
車に乗り込み、和にご褒美は何がいいか問う。
今までは食い気味に｢ゲームカセット！｣と答えていたんだけど、、。
｢和？｣
｢今回はいいや。｣
と遠くを見ている。
｢なに、具合でも悪い？｣
違和感でしかなくて、どこか調子が悪いんじゃないかって思って、とりあえずおでこに手を当てるんだけど、、平熱だよなこれ。
｢翔ちゃん笑笑きっと大人になっただけだよ。ね？和？｣
冷静な雅紀にそう突っ込まれる。
｢そうだよ翔にぃ。別に体調悪くないし。悪かったら退院前の診察でなんか言われてるから。｣
和にも鋭く突っ込まれる。
なんだ、ただ俺が心配性なだけかよ。
(翔ちゃんは心配翔。なんつって！(雅紀))
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» にょぉぉぉぉありがとうございます！兄貴肌全開の翔さんを一生懸命描いたんですけど、それをちゃんと感じ取ってもらえて嬉しいです😳 (12月25日 10時) (
レス) id: 121be87201 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - ぴんさん» ありがとうございます！ぴんさんのリクエストとの相性がいいのかめちゃくちゃスラスラ書けました〜良いリクエストをありがとうございました🥺 (12月25日 10時) (レス) id: 121be87201 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - ちえさんさん» わわ、わたくしにまでお礼を、、なんと優しい✨ありがとうございます🥺❕ (12月25日 4時) (レス) id: d19729b5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 運転して帰るのって大変だよねと激重な心配をしてました。翔さん、優しいな。兄貴肌ですよね。ありがとうございました。ぴんさんもタイムリーなリクエストありがとうございました。 (12月24日 18時) (レス) @page34 id: 9add11b86c (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - ああめちゃくちゃ良かったです😭✨てかリクエストしてから書くまで尋常じゃないぐらい早い天才ですか？笑 ちわわのくだりめっちゃ懐かしい😭賞味期限さんってこういう嵐の過去エピ散りばめてくれてるのめっちゃすきです‼️ (12月24日 15時) (レス) id: d19729b5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2023年3月16日 17時
