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｢にのっ！｣
数分前と同じように、みんなが二宮の元へ駆け寄る。
｢相葉くん、桶か袋持ってきて！リーダー、体温計取って！｣
本能的に指示を出していた松本。
｢うぅっっ、、ぇ、、｣
相葉がパスした桶は、何とか、二宮の吐瀉物をキャッチ。
と言っても、吐いたのは少量の胃液。
櫻井は水を二宮に渡し、口をゆすがせてからソファへ運ぶ。
未だに吐き気が残っている二宮は横向きに寝かされた。
大野は体温計を耳に入れ、数字が表示されるのを静かに待つ。
39.4と表示されたそれを見た4人。誰も何も言わず、ただひたすら、二宮の為に動く。
ひとりは二宮の口元にビニール袋を持って構えて。(櫻井)
ひとりはスマホでどうするべきかを検索して。(大野)
ひとりは大きな手で背中をさすり。(相葉)
ひとりは医者の手配をしている。(松本)
｢これじゃあ辛いね。｣
夏風邪、夏バテ、貧血の三連打だよ。と点滴のパックを用意しながら言う医者。
4人は同じように頭を抱え、ため息をつく。
｢帰ってきた時に倒れ込んだの、、明らかにおかしかったよね。その時点で見破るべきだった。｣
松本は、お得意の、独り言なのかどうか分からないテンションでの発言をする。
｢肩の力を抜いて、全然行けr、、｣
｢気を付けろ、、｣
病み上がっても居ないうちに行われたVS嵐の収録。
二宮はそんな状態でもいつも通り振る舞ってしまう演技派アイドル。
だけれども、収録が進むうちに身体のだるさが増してくる。
何か支えがないとふらついてしまって、少し高めの位置に立つ彼は危なっかしい。
そんな彼に手を差し伸べたのは櫻井。
無言で二宮の手を自分の肩へ置き、その手が滑り落ちないよう、両手を上に重ねる。
｢ちょっと、、なにこれ、、(笑)｣
体調の悪い二宮も思わず、この変な体勢にツッコミを入れる。
｢じゃあ、こうしとく？｣
意外に楽な体勢で、冗談で言ったその言葉。
櫻井はそれを鵜呑みにしてしまい、今度はシンプルに、二宮の腰に手を回し、キュッと引き寄せた。
引き寄せられた瞬間にぶわっと香った櫻井の香り。
｢ふぇっ！｣
思わず二宮は声を漏らす。
｢ちょっ、、ちょっと、。冗談はなで肩だけにしてくださいよ。｣
恥ずかしそうにそう言いつつも、櫻井の腕の中で大人しくしている二宮。
これに櫻井は大満足のご様子。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» 私もそろっと卍だしてこようかと思ってて!!!!!桜の季節を感じられるようなお話を12の方に書いてみました！良かったら読んでやってください！ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - もうすぐ桜の季節ですね。花咲荘にも笑顔の花がどんどん咲きますように！卍くんも来ないかなぁ〜。ありがとうございました💛 (2023年3月16日 19時) (レス) @page50 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - こうるさん» こんばんは！それはそれは良かったです🥲こうるさんが眠れるようにまたあったかいお話が書けたらなと思ってます！これからもどうぞよろしくお願いします🙇🏻♀️ (2023年3月16日 2時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
こうる(プロフ) - 今実は眠れなくて不安だったのですが、あたたかいお話にほっこりさせていただきました。ありがとうございます。これからも応援しています！！ (2023年3月16日 2時) (レス) @page50 id: 9b5a4b5516 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - zawamiyaさん» ご愛読ありがとうございます！嬉しさで胸がいっぱいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月10日 21時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2023年1月9日 4時
