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｢騒がしいんだよクズ｣
さすがに殴らない訳にはいかない感情になって、拳を振りあげれば、その直後に別方向から人が来て、そいつらの髪を引っ張る。
｢食べ物を粗末にしてんじゃねえよ。お前らは他のどの動物にも例えられないくらいクズな生き物だよ。さっさと○ね。｣
所々自主規制が入りそうな言葉を早口で並べ、大きな凛々しい瞳で睨みつけるその人は、、、
3年生でここの寮の寮長、櫻井翔さん。
成績は圧倒的学年1位、常識破りの金色ヘアーにシルバーのピアスを身につける我が校の生徒会。
｢全部知ってんだぞ、俺のばあちゃんが、財務大臣の孫に殴られたこと。それを止めに入った二宮が少年院送りにされたこと。それなのに、罪なき奴の悪口言って、食べ物粗末にして。どんだけ腐ってんだよ。｣
その言葉にいじめっ子は涙を流して、脅威も何もかもが消え、ただの子供のように見えてくる。
｢アニキっ、、これ、相当やばいっすよ……｣
いじめっ子たちに気を取られていた俺。
1年の上田が後ろの方で声を上げた。
櫻井さんと共に振り返ると、床に横たわり、赤い顔してハァハァと苦しそうに呼吸してる和也が。
｢和っ！和っ！！！｣
目を閉じたまま苦しそうに息をする彼に、ものすごい不安を覚え、思わず大声で叫んでしまう。
すると、和は顔を顰める。
｢上田、とりあえず、二宮の手拭いてやって、散らかったものの始末は後回しだ。そしたら、一旦ベッドに運ぼう。｣
｢はいっ｣
さすが生徒会長。臨機応変に対応していて、無駄がない。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月25日 14時
