Walking with you 3 (ページ40)

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不幸中の幸いだった。

僕の病気を知る人物、優秀なお医者様、飴くれるあーん星人、高級弁当を快く差し出してくれるイケメン。

この超人4人が居合わせたことで取り留めた命。

｢健ちゃんは来ないでって言ったのに〜｣

あれからお見舞いに来てくれたりして仲が深まった僕ら5人。

退院祝いに食事でもしようと誘われ、松本さんチョイスのお洒落な居酒屋へ。

そこに、お兄も着いてきちゃってて、僕は若干不機嫌。

｢和、大丈夫だよ！三宅さんはお金払うだけで俺らの邪魔しないから！｣

と横の松本さんが笑う。

そしたら、

｢き、聞いてねぇーよ、、｣

としょんぼりするお兄。

｢しょーがないな……一緒にご飯食べよ｣

上目遣いで見つめてくるもんだから、諦めたようにそう言うと、無邪気にメニューを見始め、そんなに食べられないでしょってくらいの量を注文し始める兄。

｢自由な兄ですみません、、(汗)｣

謝る僕を、4人は笑いながら宥めてくれ、楽しいお食事の時間が始まる。

それはそれは春のような暖かい時間だった。
(もうすぐ冬がやってくるってのにか、、！？)←二宮の小さな葛藤