心配かけたくない ページ14
｢にの、、だよな？｣
帽子の被り方、猫背、歩き方、服装。
信号で止まってふと前を見ると、二宮和也の要素全てをもちあわせた人が、目の前の横断歩道を渡っていく。
久々に生で見る彼に舞い上がった俺は窓から｢かず！｣と叫び、振り返った彼を車の中に呼び込む。あ、ニノって呼ぶとみんな気付いちゃうからカズ呼びなの。
ここの信号は待ち時間が長いから彼が乗ってからも暫くは停車したままだった。
｢どこ行こうとしてたの？｣
ニノ｢薬局。｣
気まずそうに目を逸らしてそう答えるニノ。
｢どーした？体調悪い？｣
ニノ｢ちょっとね。今熱あってさ、あ、コロナじゃないよ？PCRは陰性だったのよ。｣
｢よかった。でも、熱あんのか。何度？｣
ニノ｢8度ちょっとってところかな｣
風邪をひいても熱は37度台のニノ。この状態でよく歩けてたな。
ニノのお望み通り、薬局に向かう俺。早く良くなって欲しくて、急ぎめで向かった。
｢やっぱこれが一番効くかな。即効性も持続性も市販とは思えないほど良いよ｣
｢じゃあこれにしよっと｣
もう少し元気なら、松本薬局がなんやらこーたらって俺をいじって来るのに、そんな余裕もないみたい。
その箱を手に取って真っ直ぐレジに向かっちゃうニノ。
スポドリとかゼリーとか買うという考えはないのか？
早足でそれらを取りに行き、レジにそれをぽんと置く。
ニノ｢え？｣
自分へあまりお金を使わないニノ。
あからさまに払いたくないという顔をする。
｢一括で｣
大丈夫、病人に金なんか払わせねーよ。
ニノが遠慮する隙もないくらい早めに会計を終わらせる俺。
ニノ｢まつもとさん…｣
俺を見つめるその目を見つめ返す。
目が充血してて、水分量も多い。
こりゃかなり辛そうだな。
腰を支えて車まで歩く。
ニノは恥ずかしがってたけど、足元が覚束無いのか、抵抗はしてこない。
｢この後寄るところはない？｣
ニノ｢うん｣
｢じゃ、まっすぐ家に向かうよ。トイレとか行きたかったら言ってね。｣
ニノ｢うん……あのさ、久々に会ったのにこんな状態でごめんね。｣
｢いいんだよ。会えただけで嬉しいから｣
辛そうにシートに腰掛けるニノを速やかに家へ送り届けた。
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賞味期限(プロフ) - ごてんさん» コメントを頂いてたの、今気付きました🙏🏻リクエスト絶賛募集中なので大歓迎ですよ！早速書かせて頂きますね！ (2022年11月1日 17時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ごてん - このシリーズや他のシリーズも楽しく拝見させていただいてます。リクエスト募集なしだったら申し訳ないですが、嵐メンバーが出てくるお話がみたいな〜なんて思ってます。 (2022年10月10日 0時) (レス) id: bc183357d8 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - しほほんさん» 大変長らくお待たせいたしました！ (2022年10月9日 22時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
しほほん(プロフ) - 更新待ってます (2022年9月6日 17時) (レス) id: 712931ffc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年8月23日 21時
