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｢えええええええぇぇぇ？？？｣
｢うるさいうるさい！｣
翌日、風間先生は寝込んでたのが嘘かのような
元気そうな顔色で出勤。
それは良かったものの、
今度は二宮先生が寝込んで休む羽目に。
寝込むって言ってもかなりのそれで、
昨日の帰りに病院に行き、夜から緊急入院したらしい。
｢これは誰にも言いふらすなよ？？
二宮先生、体調不良とか隠したいタイプだから。｣
｢いや、いいませんよ、、けど、心配です…。｣
｢それは、そうだね〜。
けど、来週の水曜あたりからは来れると思うから。
来たら気にかけてやってね……
体調不良は悟られたくない人だけど、
優しくされると案外ちょろいやつだから(笑)｣
*
｢ねぇ、ちょろいやつって、どーゆいみ？｣
生意気な同僚。
電話中に生徒が来たから、放置されるんだけど、
会話が丸聞こえ。しかも、俺の事喋ってるし。
｢あぁ、聞こえてた感じ？ごめんごめん。｣
｢いや、別にもーいいけど。
さっきの子、西畑？｣
｢そうそう、、、
たぶんお前のこと相当心配してるぞ。｣
｢だよなぁ、｣
｢だから、、お前の場合悪化までが早いから、
生徒に心配かけないためにも無理すんな。｣
｢…たまにはかっこいいこと言うんだね。｣
｢うるっせe(ピーピーピーピー
｢二宮くん、なんかいい事でもありました？
相手が何か言いかけてる時に切る感じ、
相手は風間さんっぽいですけど(笑)｣
｢まぁね(笑)｣
医者を目指し、今は研修医として働いてる風磨。
あの頃からもう5年が経とうとしてる。
教育実習が終わって数ヵ月後に、
姉ちゃん伝いで風磨からの手紙を預かった。
そこには医者になりますって書かれてて、
僕が体調崩した時に何も出来なくて
悔しかったからといった理由で、少し驚いた。
｢いやーね、ひとりの生徒が
心配してくれてるみたいでさ……｣
少し照れながら言うと、
｢良かったですね。｣
嫉妬してるみたいな顔して、
素っ気なく返してくる風磨。
西畑に風磨に……、
僕は愛されてんな。
｢でもさー、今まで、風磨以外の生徒に
二宮くんなんて呼ばれたことないわー。
先生にくん付けすんのやっぱ風磨くらいだわ。｣
キミはオンリーワンだよ、
という意味で何気なくしたファンサービス。
｢ほんとっスか、、(笑)｣
こいつにはよく効いたみたいで、
さっきまでの嫉妬した顔はどこへやら。って感じ(笑)
先生って案外いいな。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年11月27日 13時
