Walking with you 6 (ページ16)

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悪魔な医者たちページ16

｢じゃあ死ねよ｣

｢どっち殺す？｣

｢邪魔｣

｢邪魔｣

｢邪魔｣

｢お茶｣

｢っはぁっ！！！｣

二宮先生の悪魔のような声で目が覚める。
夢の中でも現実世界でも低くて暗い声を出す彼。

って、僕は何をしてたんだか。
カンファレンス中に寝るなんて馬鹿だ。

｢お、お、お茶ですね、、、｣

｢もらっていい？｣

｢どうぞ、飲んでもらって構いませんよ、、｣

“医者の不養生”という言葉が良く似合う顔色。
けど、そんな顔色とは裏腹に身体は鋼のように強くて、。
て言うか、今日は目の充血も酷くて、風邪でも引いていそうな感じ。
今日に関しては“医者の不養生”といってもなんの反論も出ないだろう。

｢そんなに飲んだらトイレ近くなっちゃいますよ？｣

二宮先生は自分に用意されたお茶をもう既に飲み干していて、
僕から奪ったお茶ももう少しでなくなってしまいそうな
勢いで身体へ送り込んでいる。

カンファレンスが終わりそうな頃、事態は急変した。

なんと、内野先生から、なんの前触れもなく出禁令が出た。
それも、あの二宮先生に対してのだ。

周りはザワザワし始め、｢教授命令なら｣とだけ言い
カンファレンスから抜けた二宮先生。

これは眠くても眠くなくても理解できない状況だ。