友人が刀剣男士に会ったとか言ってるんだけど【刀剣乱舞】 (ページ3)

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俺は信じている。ページ3

｢ねぇ、本当に主っているのかな」

ここ最近、本丸のヤツらがそれを言うことをよく耳にする。

『なんだ、疑っているのか』

｢えーだって山姥切だって思ってるでしょ。
演練ではみんな審神者といるけど、俺たちだけ主がいない…。

みんな言ってるよ。捨てられたんだって」

『俺たちは捨てられてなどいない！』

｢何を根拠に…」

『…』

確かに俺が顕現されてから一度も審神者の姿を見たことがない。
出陣の際は、部隊長が所持するタブレットから伝達が来るし、演練への参加はこんのすけを声をかける。

一度、誰からの指示だ。とこんのすけに問うたことがある。

演練は強制されている任務ではなかったからだ。

だが、こんのすけは言う。

《審神者様です》

初期刀の俺ですら審神者を見たことがないのに…。

初期刀として顕現され、初めての出陣で敵にボロボロにされた。急いで手入れ部屋に入ったら、誰もいないのに勝手に手入れをされていた。

初鍛刀の前田がいつも俺を引っ張ってくれた。初めて出陣で勝利した時、聞こえた声。

《お疲れ様…》

透き通った声で、確かに主だと思った。
主はいる…。そしてその声は前田にも聴こえていたらしく二人して手を繋いで本丸へ帰った。

だから、俺は信じている。何処にいるかも分からない主だが、きっとどこかに…

『根拠なんて必要ない。主がいるから俺たちがいるんだ。この身体に流れている霊力も…すべて主からもらったものだ』

｢まぁ、そりゃ顕現している時点で主はいるんだろうけどさ。全く何処にいるのやら…

って畑当番忘れてた！また安定に怒られちゃう！」

『…ﾌｯ』

主よ。俺達も良くやっている。気が向いたら帰ってくるんだな…