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青年は目を開いた。

何か…フカフカしてる。

そういえば、さっきの人は?

どこだろここ。

上体を起こそうとして動くと、頭に鈍い痛みがきた。

「うっ…!」

痛い…。

頭を押さえながら、周りをぐるりとみる。

さっきと違う場所だ。

どうやってここに来たんだろう。

立ち上がろうとしたが、よろけて壁に頭をぶつけた。

「痛ッ!!!」

「なにしてんだ」

急に知らない人の声がして、思わずビクッと肩が飛びはねた。

いや…知らない人の声じゃない。

聞いたことはある。

声がした方向をみると、男が壁に寄りかかりながら立っていた。

あの人だ!

俺に声をかけてきた人。

俺はビクビクしながら、男の人をみた。

だが、向こうも何も喋らない。

シーンとした空間が居心地悪く感じ、青年は何か喋った方がいいのかと、口をぱくぱくさせた。

でも…、

青年はため息を吐いた。

無理だよ、だって俺人見知りだもんなぁ…。

すると、青年が口を開くより先に男はコップをズイッと差し出した。

中には水が入っている。

「え?」

「飲め」

命令口調に青年は怖くなりながらも、急いでコップを受け取る。

コップをみた後、チラッと男を見上げた。

身長高いなぁ。

俺が低いだけなんだけど…。

「なに」

男の眉が少しよったのを見て、青年は慌ててコップの中身を飲んだ。

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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月6日 17時

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