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―來夢side―


俺は裏の世界に来て自分が変わってきてるのに気づき始めてた。

でも、これがいい傾向なのかどうかが分からない。

例えば、人のために動くということはあまりやったことがなかった。

カゼが怪我をして倒れてて、お金を集めなきゃいけなくて…。

きっと、カゼだからトラウマになったとしても行動出来たんだ。

大切な人が死にかけてるのをみて俺は物凄く焦った。

カゼがいなくなったら…俺、どうなるんだろ。

カゼなしで生きていけるのかなぁ。

後もう一つ。

こんな感覚は始めてだった。

カゼにカイが銃で撃たれたとき…。

俺、一瞬、嬉しかった。

これでカイに何かされることは無い。

外に出るたびにビクビクしなくて済むんだ。

カゼ…ありがとう。

そう思った。

人が亡くなったのに俺は喜んでしまった。

最低だ。

人としてどうかと思う。

カゼは喜んだりしてないのに…。

カゼは自分を殺してこようとする人達を撃ってるだけで、自己防衛だ。

ましてや、喜ぶなんてことはない。

なのに…俺は…。

これは良い傾向なのだろうか。

裏の世界に来て後悔はしていない。

カゼに会えた。

今はカゼと諒さんと過ごせて楽しいし…。

来てよかった、と思う。

だが、同時に少し不安にもなっている。

このまま裏の世界にいたら俺はどんどん変わっていっちゃうのかな…。

それが、良い方向なのか。

悪い方向なのか。

その時にならないと分からない。

けど、カゼからは離れたくないから…。

來夢は手にギュッと力を入れた。

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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月6日 17時

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