月の明かり

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｢…へっ！？｣






水本くんが私のことを？

いや！ないない！絶対にありえないよ！









稲木 ｢これ、結構有名な話だよ？｣



｢え？｣


土屋 ｢知らないのってAぐらいじゃない？｣







そ、そうなの…？


全然知らなかった…。







土屋 ｢水本くん、結構分かりやすかったと思うよ。
さっきも動揺してたし｣




稲木 ｢うん。それに水本、Aにだけ超優しいじゃん｣




｢で、でも水本くんはみんなに優しいと思うよ…？｣







そう。

水本くんはみんなに優しくて…私が特別なんじゃない。









稲木 ｢まあ、そうだけどさ。
日直の仕事手伝ってくれたり色々気にかけてくれたり…
他の人にはここまでしないと思うけどなー｣






｢…そう、なのかな｣





そんなこと考えたことなかった。







確かに一人では大変な仕事を手伝ってくれたり




風邪で学校を休んだ次の日、大丈夫？って
声をかけてくれたり、本当に優しい人なんだなって…。







水本くんも男の子だけど
だけど、彼の前では素の自分でいられるというか
変に緊張しないで済む。









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水本くんは私にとって他の人よりも特別だ。









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