月の明かり

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水本 ｢てか火賀、さっきから何持ってるの？｣




火賀 ｢ああ、ケーキ屋のチラシ。この3人で行くんやって｣




水本 ｢イチゴフェア…？へー。美味しそうだね｣




稲木 ｢でしょ？Aがイチゴ好きだから行こうってなったの｣




火賀 ｢Aさん、イチゴ好きなんや｣




｢う、うん…｣






女の子やなー、と言いながら私を見つめる火賀くんに
思わず視線を逸らした。





…子どもっぽいって思われたかな。









水本 ｢そういえば、イチゴオレもよく飲んでるよね｣



｢…へ？｣



水本 ｢好きなんだね｣



｢う、うん｣







…水本くん、知ってたんだ。



なんか恥ずかしいな…。







稲木 ｢ふーん。水本、Aのことよく見てるんだね｣




｢え？｣




土屋 ｢あ、もしかしてAのこと｢あ、俺職員室に用があるんだった。…火賀、行くぞ｣




｢え？あ、おう…｣








マリちゃんの言葉を遮って、少し慌てた様子の水本くんは
そのまま火賀くんと共に去ってしまった。







…急にどうしたんだろう？







稲木 ｢…やっぱり、あの噂は本当だったか｣




｢噂って？｣









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稲木 ｢水本がAのことを好きだって噂｣









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