【刀剣乱舞】胡蝶蘭の少女【乱藤四郎】 (ページ18)

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にじゅうご．相談ページ18

『…私、主様以外の人間には苦手意識を持ってて。だから、見習いさんもあまり好いてないんだよね。

それに、自分と正反対の性格だから、尚更苦手に思っちゃって。だから、あまり祝えないし、何か胸騒ぎするから、料理の時切っちゃった。

それに…多分、女に勘違いされて、惚れられてる。』

今までずっと真剣な顔で聞いていた宗三さんが、最後の発言に目を見開く。
まぁそうなるよね。

宗三「え……あ、貴女、普通の乱藤四郎として接しているのですね…」

『うん、説明不足でごめんね。亜種って知られたくないからさ、髪の毛だって腰まで切っちゃった。』

実は見習いさんが来る前に、髪の毛をばっさりと切り、ハートを隠し、戦闘服を普通のやつを乱ちゃんに貸してもらった。

だから普通は、私は男だと思われる。
……筈、だったんだけど……

宗三「…胸騒ぎってのは？」

『なんと言うか、あの人、掴めないんだよね。話した事はあるんだけど、こう…裏がありそう。』

宗三「嗚呼、確かに。何か怪しいですよね、彼。」

やはり。私だけじゃなかった、違和感を感じたのは。
三条や平安刀はきっと気づいてると思う。
恐らく、私の切った傷から出た血は、あの見習いのものだろう。

見習いだって霊力はあるし、それを微小ながら、無意識に人は霊力を出している。
それは勿論、刀剣男士にも響く訳で。

私も少なからず影響を受けたのだろう。
あの人はきっと、乗っ取り目的だ。

あんなに黒い霊力で一から本丸を作る性格をしてるなんて、想像出来ない。

霊力は性格を示すものだ。
基本は白や桃色等、パステルカラーが多い。
冷静な人は青、知的な人は緑だったりと、レパートリーが多い。

今は色に例えてるが、黒だとすると、かなり性格が悪い。
優しく言えばずる賢い、きつく言えば自分勝手、犯罪者紛いの性格の人だ。

ここまで言えば分かるだろう、あの人は見習いではなく、乗っ取りとして来ている。

『…主様が、危ないかもしれない。』

宗三「確かにそうですが、貴女も気を付けなさい。この本丸での唯一の女です、乗っ取られたら強制夜伽だって……」

『あんな男についていく気はないよ、主様にずっとついてく。』

この本丸は燭台切さんが元ブラック本丸出身だからか、そういう話はある程度聞いてる刀が多い。

宗三さんだって綺麗な人だ、夜伽に使われる事もあるだろう。

…色々と、警戒しなくちゃ。

あの人とは、必要以上に関わらないでおこう。