【刀剣乱舞】胡蝶蘭の少女【乱藤四郎】 (ページ16)

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にじゅうさん．考察ページ16

だって普通に考えてみなよ。
此処にいるのは男のみ。
それも優秀な見習いさんなら、乱藤四郎も男だって知ってる。
つまり……そう、同性愛ってやつになる。

え、じゃあ本当に私が女だって知ってるの？
でも一人称も言ってないし、女らしい事は一言も言ってないし……

もういいや。
主様の所行って、確かめてみよう。

＊＊＊

友斗「え、資料に書いたか？まさか、本丸にいるそれぞれの刀種の合計は書くけど、個人の名前は書かないよ？だから亜種の事も分からないし。」

……本丸に行く前、見習いには行き先の本丸の資料を渡される。
その資料は、普通にその本丸の審神者が書く。

…それにも書いてないのに、何で惚れられた？

『主様、審神者学校に行っていた時、乱藤四郎が男だって事は聞いた？』

友斗「もちろん。…って乱、その反応は…」

『……多分ね、惚れられた。』

そう言うと、主様はあちゃー、と声を出して、額に手を当てる。

多分自意識過剰ではないから、あの反応を見ると…うん、考えたくないな。

それに、主様も何故か惚れられる事を覚悟してたみたいだし。

友斗「やっぱりこうなるのか…乱は美人だから分かるけどなぁー…」

『…主様には離れないよ。乗っ取られても、着いてく。』

友斗「うん、ありがとう。でも乗っ取られるのを前提に話さないでね？」

おっと、これは不快な話だな。

でも、やっぱり男として知られてると思うし、そもそも惚れられる理由が分からない。

あの人は優秀だから、私を男だって思ってるだろうし……

『…もしかしてあの人は性同一性…』

友斗「こらこら、止めなさい。
…兎に角、俺の方からも一言言っておくよ。」

『うん、ありがとう。ごめんね、時間…』

友斗「いーや、大丈夫。もう終わるから。」

…この人はつくづく優しすぎではないのだろうか。本当に、刀として、乱藤四郎として、誇りに思うよ。

…じゃあ、私にとっては？
………どうなんだろうな、分からない。

＊＊＊

「うーん、乱藤四郎としては充分だが、Aとしては半信半疑、と言う感じだな。
と言うか…あやつは、無理矢理自分を閉じ込めている。

自分は乱藤四郎だから、人間の気持ちは閉じ込めなくてはならない……って感じか。

いやあ、困ったなあ。
俺が好きになったのは、人間であるお前だったのに。
それを閉じ込めては、加護を付けた意味がない。

…うむ、ここは一つ、俺を配置するかな。」