じゅうさん.風邪 ページ2
※前回のバレンタイン番外編に繋がってます
はぁっ、はぁっ、と荒れた息を整える。
今は出陣中、場所は厚賀志山。
私は極になったから、力試しに連れてこられた。
唯…先刻から、やたら息が切れやすくて、体が熱く、さらには熱っぽい。
取り合えず全員倒し終わったので、馬に乗る。
和泉守「おい乱、さっきからやたら怠そうだが、大丈夫か?」
『和泉守さん…大丈夫だよ。』
下から手をつつかれ、見上げられる。
一応大丈夫と言ったが、息が苦しくて堪らない。
和泉守さんに目線を合わせようにも合わせられない。
頭がぐわんぐわんして、気持ち悪い。
和泉守「……おい乱、お前本当に、っておう?!」
『っはぁ、はぁ…』
遂に馬から倒れそうになり、和泉守さんにキャッチして貰う。
頭が気持ち悪い。
やたら熱っぽい。
朝餉が出そうで気持ち悪い__。
和泉守「おい、乱?!っお前、めっちゃ熱いじゃねぇか?!」
石切丸「乱さん?!っ、熱い……隊長!」
山姥切国広「分かってる。全員帰城だ!」
そのまま、気絶した。
***
友斗side
突然、厚賀山に出陣していた第一部隊が、全員帰城の命を出した。
隊長の国広に聞くと、どうやら乱が突然倒れたの事。
咄嗟に受けた和泉守によると、恐らく熱があるだろう、と言っていた。
取り合えず手入れ部屋を空け、布団を敷き、熱冷ましやら風邪薬を用意しといた。
何故か引きこもってた光世も、事情を説明すると、快く引き受けてくれた。
後は、帰城を待つのみ。
と言う訳で、今は光世と一緒にゲートの前で待っている。
…ゲートが開いた。
友斗「乱は?!」
石切丸「此処に。途中で祓っておいたけど、あまり効果は無さそうだ…」
石切丸が馬から降りる。
姫抱きされていた乱は、どう見ても苦しそうで、顔がいつもより赤かった。
友斗「っそのまま乱を手入れ部屋の布団に寝かせて!光世も、手入れ部屋についたら乱の看病を!国広と和泉守は戦況報告と、乱の様子を。後の奴らは解散!」
そう言うと、各自バラバラに動き始める。
国広と和泉守によると、和泉守が最初に異変に気付いて、キリのついた時に乱に声を掛けると、苦しそうに倒れた。
その前までは、少し動きに違和感があった位で、苦しそうには見えなかった。
ゲートまでは石切丸が邪気っぽいのを祓ってくれたが、効果は薄い。
山姥切国広「すまない、俺がすぐに気づけば…」
友斗「お前は悪くねぇよ。」
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作者名:赤林檎 | 作成日時:2019年2月16日 17時