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2.闇雲に行動するな ページ3

薬研藤四郎side

友斗「……皆、乱は見付かったか。

…否、愚問だったな。
乱は、何処かへ行ってしまった。」


今は大広間。

先程全員で乱を探していたが、見付からず、大将の主命によって集められている。


友斗「無論、どうして脱走したのか…心辺りは、全くない。

皆も…疑ってる訳ではないが……なさそうだな。」


そう。

一番分からないのは、″どうして乱は脱走したのか。″

場所なんて、政府に問い合わせたり、色んな所へ行ったら、絶対出会う。

だがしかし、

動機が分からない。


笑顔だったし、短刀達も一緒だったから、怖くはないと思ってた。

加州の旦那とも仲良くやってて、順調だと思ってた。

否、思い込んでいたのだ。


友斗「…皆、今すぐにでも会いたいのは分かる。伝わるよ。

でも、今はもう真夜中…短刀や脇差が丁度いいが、行かせる訳にもいかない。

だから…今日は大人しく、寝て」

一期「何故そんな呑気な事を言えるのですかっっっ!!」


机をバンッと叩き、立ち上がりながら言ういち兄。

いつもの余裕はなく、腕も震えている。

当たり前か…今すぐにでも、一秒でもすぐに会いたいのに、そんな事を言うなんて。


友斗「落ち着いて、座れ、一期。俺だって、今すぐにでも駆け出したいさ。」

一期「ならっ、どうしてっ…!」

友斗「無闇に感情任せに行ったって、どうにもならないからだ。」


怒りに満たされている一期の目線は、異常に怖かった。

そんな目線を真正面で受けている筈の大将だが、そんなのに動じず、坦々と話し続ける。


友斗「先程も言った通り、今は真夜中だ。

当然、太刀であるお前には適さないし、弟に行かせるのも胸が苦しい。

それに、今は何の作戦も考えていない状態だ。

こんな無防備で行かせるとでも言うと思ったのか?まずお前が折れたら、元も子もないだろう。」


それもそうだ。

俺っち達短刀は、大将の特殊体質によって、つい最近来たばかりの奴が多い。

当然、夜戦に行ったとしても練度の違いによって、瞬殺されるのは目に見えてる。

それに、今は何も考えていない。

冷静にならないと、何もかも出来ない。


友斗「……弟が心配なのは、分かるさ。でも、お前は乱を信じないのか?

おの弟なんだろ?だから、少しでもしんじてみろよ。」

一期「………そうですね。取り乱しました。」


結局、その後解散して、各部屋で寝た。

…意識を残したまま。

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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!演練2で女の子同士ではないでしょうか? (2018年11月17日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました!これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年10月7日 0時

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