番外偏2．止めて下さい本当に ページ16
何と、音もなく出てきた次郎さんが、私を持ち上げ、そのまま廊下に出る。
『じ、次郎さん、どうして？！』
次郎「悪いね、あたしだって仮装させたいのさ！」
『……デコりたいだけじゃん！』
私をデコりたい故に強行突破になったのね！嬉しくないな全然！！
…何で仮装でこんな大袈裟な事してるんだろ。
＊＊＊
『………』
清光「あ、待ってそれメイク落とし！止めて！」
あれから私は着替えさせられ、二振によってメイクをされました。
私はメイク落としを取ろうとしたが、すぐ次郎が離す。
ちなみに魔女をイメージしてるらしい。
『…これさ、ただの燭台切さんの女性バージョンじゃん……』
次郎「いや、確かにどっちも真っ黒だけどさ…」
もう、仮装が真っ黒すぎる。
絶対夜戦に行ったら、味方を含めて誰も気付かないくらいに。
これで夜戦に出掛けたくもないけど。
清光「じゃ、今日は一日中、それで過ごしてね！」
次郎「あ、どっかの部屋にずっと引きこもらないでよ？！」
『……はいはい。』
こうなったら潔く諦めよう。
自分の部屋はここからかなり遠いので、道中で誰かに会うかもしれない。
…こっちの策(引きこもる)を見抜かれるとは、思ってもなかったけど。
清光「それじゃあ、もうすぐ昼餉だから、一緒に行こっか！」
『…はーい……』
明日、何をしてやろうか。復讐します。
＊＊＊
ねぇ、やっぱりいきたくないよ。
今は食堂の目の前で、ひたすら縮こまっている。
食堂の中にかなりの声が聞こえるので、私達以外は既に揃っているだろう。
それを利用して、私はずってここで縮こまっているのだ。
清光「ほら、早く入りなよ！覚悟、決めたんでしょ？！」
『それでも、嫌なものは嫌なの…！』
次郎「大丈夫！多分誰も気付かないから！」
『絶対気付くから。てか次郎さんも多分って言ってるし。』
ひたすら腕を引っ張られているが、それでも頑なに動こうとしない。
もう昼餉無しでいいから、部屋に引きこもらせてくれ。
挙げ句なら夕餉もなくたっていいよ。
清光「あーもう面倒くさい！」
『えっ。』
清光さんはそう言うと、私の腕を離し、襖を豪快にあける。
音が鳴り響いたので、皆の目線は必然的にこちらに集まる様で。
『…清光さん。僕と乱れる覚悟はある？』
清光「待って、何か性格急変したんだけど。」
清光さんは明日私と乱れます。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
