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知らないでいい。 ページ30

あれから、ジスの彼女は
私の目の前に現れることはなかったけど、
ジスの話で聞くことは増えた。



「可愛いんだ、すごく」
「Aは?」
「Aもかわいいよ」
「彼女より?」
「んー、どうかな。」




そうやっていたずらそうに笑うジス。
この野郎、私を弄びやがって。


本当は気づいてるんじゃない?って
時々思うんだ、私が本当にジスのことを好きって。



「私の中ではジスが一番なのに、
ひどくない?」
「ひどいかもねー」
「私も彼氏作るもん。」
「あの、ジョンハンって人?」
「違うよ、ジョンハンは」





んー、私の中でハニとジスは
なかなか相性が悪いな。




「ねえA、今度僕の文化祭来てくれる?」「えー!!行きたい!!!!」




まって、でも



文化祭といえば、カップルで
行動するようなもんじゃん。


私が行ったって、ジスと彼女の
ラブラブなところを見るだけかもしれない。




「‥やっぱ、行かない」
「えー、なんで?」
「だってジスも来なかったじゃん。だから私も行かない」


我ながら意味不明なこと言ってるなと
思うけど、ジスとジスの彼女を見るには
まだ心が痛む。




「A、アイス買いに行かない?」
「あ!食べたい!」



そうだ!夏休みは始まったばかり!
夜中にお腹が空いたらコンビニにアイスを
買いに行くんだ!



2人で入ってたベッドから出て
こっそり家を出る。


近所の24時間営業のコンビニに行って
2人で半分こしてアイスを食べる。




「美味しいね」
「うん」
「暑いね」
「うん」




ジスのこんな表情を
彼女は見たことがあるんだろうか?


夜中に二人でアイスを
買いに行ったことがある?



暑い暑いって言うのに手をぎゅっと繋いでさ、



きっと、私だけでしょう?




私だけしか、知らなくていいんだよ
ジスのことなんか。






夏休み、ジスと私の関係が
何か変わる気がして、知らないふりして目を閉じた。






ジスの彼女。→←いやだ。



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りさ - このお話やばいです。ほんとに。もうドキドキ半端ないし、続きが読みたくて夜も眠れないです笑笑。更新頑張ってください! (2019年7月31日 1時) (レス) id: 2327218ebe (このIDを非表示/違反報告)
すーさん(プロフ) - 凄く好き、本当に、 (2018年6月14日 19時) (レス) id: 387114ba65 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るうさん» るうさんはじめまして!ありがとうございます!私も心臓痛いです(笑)(笑)これからも何卒よろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - ヤクさん» ありがとうございます! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るっちさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しし氏 | 作成日時:2017年6月3日 0時

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