四季の恋物語 (ページ2)

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春2 ページ2

重たい足を引きずりながら、何とか入った教室。

教室の中は、すっごくにぎやかで、

私にとっては、1番苦手な環境だ。

ぐったりしていると、背後から視線を感じた。

どうせまた誰かが、私を冷たい目で見ているんだろう。

そう思っていた時。

？「ねえ、君1人？」

「・・・・え？」

恐る恐る振り向くと、優しそうで、爽やかな雰囲気の男子。

まわりでギャーギャー騒いでるやつらとは正反対。

「俺、加藤翔太。よろしく。君は？」

(え、いきなりいわれても………)

戸惑いつつも、名乗らないと変だし、一応名前を言った。

「ご、後藤…ですけど。」

加「後藤さんかー。…家どこか聞いてもいい？」

「え!?」

初対面のくせに、いきなり家を聞いてきた翔太って男子。

加「…ダメかな？」

さすがに怪しすぎる。って思ったけど、

もしかしたら、苦痛な人生を変えるチャンスにつながるかもしれない。

そう思った私は、

「…いい、ですけど。」

と、ついにOKを出してしまった。

加「良かった～。俺も実は1人なんで、…一緒に登校できればいいな～なんて思いまして笑。いいですかね…?」

な～んだそんなことか。

怪しい人じゃなくて良かった。笑

「良いですよーじゃ、ここで待ち合わせなんてどうですか？」

加「良いですね!じゃあそこにしましょう!!」

私の人生の転機は、

ここから始まった。