神である私の物語

第９話　ヴェルドラと未来 ページ11

ヴェルダナーヴァ消滅から数年。人間の勇者であるルドラが死んでしまったり、ヴェルダナ
ーヴァとルシアの子供のミリムナーヴァが国一つを消滅させたり、お世辞にも平和とはいかない日々の中でヴェルドラが暴れていると知った。だけど今回は私がいってくるまでもなかったわ。だってすぐ近くに勇者がいたのだもの。ヴェルドラは戦いの末無限牢獄に閉じ込められたわ。まぁ、今回は彼が悪いと思ったから、助けにいかなかったのだけど…。流石に可哀想だったかしら？

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と、思って来てみれば…

ヴェルドラ「いやぁ、実に美人であったな、あの勇者！やや小柄で白い肌に黒銀の髪を
一つまとめていて、真紅の小さな唇で…〜〜〜」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

……アホなのか？絶対見とれてて負けたんだろ。

『見とれてて負けたとか、バカなの？ヴェルドラ。まぁ、ちょうどいい。そこでしばらく反省していなさい。』

ヴェルドラ「!!ば、バカをいうでない！そんなはずなかろう‼この我が負けるなど
あり得ん!!」

『いや、負けているじゃない。認めなさいよ。心配になってきてみれば、元気そうだから
平気よね。百年ぐらい反省していなさい。』

ヴェルドラ「!?す、すまなかった‼は、反省しておる。だからどうにかしてくれ！」

『ｸｽｯ、嫌よ。てゆうか、私がしなくても大丈夫よ。だって貴方の気に入る人が助けて
くれるわ。その人、面白そうだからそのときになったらまたくるわね。』

ヴェルドラ「??待て、どういうことだ？それは、我の未来の話か？」

『そう。これから起こるとても面白い事……。フフッ、久しぶりに退屈しなくて
すむわね。楽しみだわ。じゃあね。』シュンッ←瞬間移動の音

ヴェルドラ「あっ、待て‼……あぁ、いってしまったか。それにしてもあやつが笑うとなると余程面白いのだろう。期待しておくのだ‼クハハハッ!!」

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ウフフッ、本当に楽しみだわ！あのユニークモンスター。…此方へ、早くいらっしゃい…。
ーーーーーーーー。いいえ、ーーーーーーーーーよ。

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[ところ替わってリムルはギィの城、白氷宮]

『ギィ！ヴェルザード！』

ギィ「おぉ、戻ったか。」

ヴェルザード「リギア様、どうでしたか？愚弟の様子は？」

『とても元気だったよ。勇者に関して一人でぶつぶつ言っていたから。』

ヴェルザード「ハァ、あの子ったら。」

『でも、これからもっと面白い事が起こるから。あぁ、楽しみだわ。』

あぁ、早く時間が過ぎれば…。

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