【REBORN!】憤怒と忠恕 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:10,466 hit

４話ページ5

食堂へ向かうと中から食器が割れる音と、野太い叫び声が聞こえてきた。

これもまた日常。
気にせずに扉を開けて中へ入る。

「おはようA」

入ってすぐに可愛らしい声がした。

『マーモンおはよう。
今日騒いでいるのは？？』

マー「いつも通りスクアーロとレヴィとベルだよ。
今日はまた一段と凄いから少し待機した方がいいかもね」

『ザンも居るのでしょう？
なら大丈夫よ。

それに私お腹空いてるもの。
早くルッス姐の御飯が食べたいわ。』

はぁ…と呆れたようにマーモンは溜め息を吐く。

マー「Aが好きなようにするといいさ。
僕は一度部屋に戻る事にするよ。」

そう言い残すとマーモンはフワフワと飛んで行った。

気合いを入れ直してどんちゃん騒ぎの場所へと足を運ぶ。

「ししっ…もーらいっ♪」

「う''ぉぉぉい！！それは俺のだろうがァ！！」

「止めんか貴様ら！！」

「るせえしっ！」

「なぬっ！！？」

朝からよく声が出るなぁ…と感心しながらザンの隣の席に着く。

『怪我は無い？ザン』

ザン「ハッ…たりめぇだ」

とか言ってはいるが眉間の皺は寄ったままである。

『駄目よザン。
それ、癖になっちゃうわ』

ザンの眉間に手を伸ばし、そこに深く刻まれた皺をぐぐぐっと押す。

『ふふっ…こっちのザンの方が好き』

ザン「…そうか」

そろそろ朝食を取ろうと思い手を伸ばす。

が、

ｼｭｯと音を立ててナイフが向かってくる。

持っていたフォークで叩き落とす。

その一瞬でその場は静まり返った。

ザンからはﾌﾞﾁｯという音が聞こえてきたが気にしない。

『んもう…ベルちゃん、ナイフなんて投げたら危ないわ。昔から言っているでしょう？？
食事の時は立ち上がらないようにしないとって』

すっかり固まってしまったベルちゃんに少し注意する。

『スクもレヴィもよ。
もう少しお淑やかに食事をしなさい？もう大人なんだから』

２人はストンと席に着く。

『それとザン、私は大丈夫だったのだからその炎をしまって？？

３人にも悪気があったわけじゃないし、ベルちゃんも少し遊び足りなかったのよ。

ほら、落ち着いてきた？

誰にも怪我が無いのだから結果オーライよ、ね？？』