対峙2 ページ7
「流星は、最初マフィアのボス候補って言われた時はどう思ったんだ？
さっきも、話に出たツナってやつはそりゃ、俺が説得しても他の奴らが説得しても納得はしないが、ボンゴレにとっての…いや、ツナにとっての敵が現れた時は守護者とともに戦っていたよ。リング争奪戦でも勝ってるしな。」
ディーノと流星は歩いているうちに、話すような仲にはなっており、ふと思いついたようにいまの流星の気持ちを確かめようと真剣な声で質問をした。
「ぼくは、そういう怖いことには関わりたくないけど…まぁ、しょうがないかなとは思ってんで？
でも、みんなを入れた7人が仲間じゃないなら僕は断る。」
流星は、ポツポツと小さな声で話し始めたが目の前に大吾の姿が見えたため口を閉じると真剣な表情で大吾を見つめた。
「流星、いいこと言うやんか。
マフィアのボスになんて向いてへんのやから、断った方がええで？ぼくもそれについて行くからさ。」
「あなたは誰？
大ちゃんは僕のこと流星なんて呼ばへんもん。
他のみんなは騙せても僕は騙されへん。」
流星は、これまで一度も見せなかった冷たい表情を浮かべると大吾を睨みつけて相手から距離を取りながら言った。
「くふふ、やはりニアの子孫は侮れませんね。
たしかに、僕は西畑大吾ではありません。
だが…きみが、私の正体を知っていてもほかの守護者たちは信じないはずです。」
「ごめん、やけど大ちゃんなら僕の仲間が守ってくれているよ。残念だったね。
あなたは、仲間を信じきれなかっただけ…僕達の絆はそんなに弱くないよ！」
怒ったように声を荒らげると武器を手に持ち、構えながらも怯えているような表情をしている。
「流星、怒る気持ちもわかるが少し待ってくれるか？
たしか、グリチネの霧の初代はビーテルだったか？
お前の目的はなんだ！言えないなら、この場で速攻たたきつぶす。」
「目的ですか…強いて言うならグリチネファミリーを崩壊させること。
そして、7₄の崩壊ですかね…」
ビーテルは静かな声で言うが流星は何を言っているかもわからず、ディーノは7₄と聞いた瞬間にビーテルに向けて自分のムチを振るった。
「そんなことをしたらどうなるか分かっているのか！
絶対に、許されることではない！」
「キャバッローネ、君では役不足ですよ。
私に対抗しえるものがいるとすれば、ここにいるグリチネかボンゴレの大空しかありえないものです。」
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作者名：李桜 | 作成日時：2017年10月4日 22時
