なんで俺がマフィア…？裏切り編 (ページ5)

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交戦2 ページ5

「大吾くん、動かんほうがええで？
ロキさん傷つけといて、よぉ僕達の前にノコノコ出てこれたやんな。」

恭平と駿佑は二手に分かれて大吾を探していたが、眼の前に大吾がいたため恭平は日本刀を、駿佑は拳銃を相手の頭に突きつけて、迫力のある声で凄んだ。

「僕が…ロキさんを傷つけた？
そんなことしてへん…みんな騙されとるんや…」

大吾は、驚いたように声を出すと後ろを振り返り真剣な顔で否定をしながらも二人を睨みつけている。

「うん、騙されてたで？
でも、騙しとったんは大吾くんやろ？
って言うか、動かんでって言っとるやん。仲間を打ちたくないから。」

大吾は、意を決したようにふたりから逃げだすように急に走り出した。

「このルーペは不思議やな…相手の感情がオーラになって見えるみたいやけど大吾くんが嘘ついてるとは思えへん…
でも、逃げるのはもっと良くないやな…
時雨蒼炎流…攻式二の形遣らずの雨！」

「大吾くんは逃がさへんで！
喰らえ！太陽の絶壁！(スコジエラデルソル！)」

駿佑が二丁の拳銃から晴れの死ぬ気の炎を出すと大吾の眼の前に壁のように立ちはだかると同時に、恭平が日本刀を足で蹴り大五に向けてはなった。

大吾はその攻撃が当たったはずだか、チリのようになるとそのまま姿を消してしまった。
駿佑が見たのは晴の炎の壁の向こうを走る大吾の姿だった。

「大吾くんの言ってたこと…気になるな…
ほかの守護者も見てるかもしれへんから…流星くんに報告だけしとくか…」

二人は顔を見合わせて微かにうなづき合うとまた、大吾を探し始めた。