違和感 ページ3
「ロキさん！大丈夫なん！？無理せんと、寝とって！」
流星は、ロキの入院している病院につくと黒いスーツを着た男達に連れられロキのいる病室まで入ってきた。
流星を見るとロキは起き上がろうとしたため、大きな声を出して、相手を制止した。
「流星、済まないな。
大吾は、ネロに化けて近づこうとしてきたが見破ることしか出来なかった。
予想以上にあの子はつよい…
あの子の、目的は君たちを殺してグリチネファミリーを壊すことらしい。」
「大ちゃんほんとに僕達のことを殺す気なのかな…？
ずっと一緒にいるけど…そんな怖いことをする人じゃないし…そんな事しないはずだよ…
だって…僕のことを守るって言ってくれたし、ずっと大好きだって言ってくれたねんもん！」
流星は、大吾の成し遂げようとしていることの目的を聞くと大きく首を横に振り、大きな声で叫ぶ様に否定をした。
ロキもその言葉にうなづくと、ふと思い出したように静かな声で言った。
「分かっているよ。
おれも、あいつはそんなことをする人間とは思っていない。
それでだが…少し違和感があるんだ。
大吾の姿をしている別の奴がいるのかもしれないな…大吾の中になにか別の人間がいるような感覚があったのでな…」
「普通の人間なら人の体を乗っ取るなどできないかもしれないが、霧の守護者の中でも最強と謳われているビーテルならできないこともないと言いきれないからな…」
と、可能性の話をしたが、流星にはよく分かっていなかった…
二人が話しているその頃…
「まさか、大吾が裏切るとはな。
おまえ、流星を殺すつもりか…？」
大吾を見つけると、相手の正面に周り込み正面から相手を睨みつけながら康二はいった。
康二の横には紫の炎をともした手錠を指でくるくる回している廉もいる。
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作者名：李桜 | 作成日時：2017年10月4日 22時
