月が綺麗でした。 ページ17
勢いで思わず言っちゃったけど、会話が思いつかない…。
桐ヶ谷 千影の部屋のベランダで、私は真琴さんが淹れてくれたコーヒーを飲む…温かいコーヒーは、冷えた身体を芯から温めてくれる気がした。
「…お前さ、なんでさっき…俺に話しかけたんだ?」
沈黙を破った彼の言葉。
私は恐る恐る、隣にいる相手の方を見る…相手の方は私の方は見ずに、空に浮かぶ満月を目に写していた。
「怖いなら、無理して話しかけたりする必要ないだろ…それなのに、どうしてお前は話しかけたんだ?」
「………。」
同じ言葉を再び繰り返す彼、私は相手の言葉に対して、どんな風に返せば良いのか分からない。
「…わ、分かんない、でも…。」
「でも?」
「少しだけ、貴方に話しかけてみたいって…思ったから、勢いで…つい。」
“慣れてるさ”…そう言った時の彼の声は、悲しげで、何かを諦めている声だった。
その声が頭から離れなくて、相手に対して抱く感情を変えたくて…だから近づいたのかもしれない。
「……本当、変な奴だよな。」
満月の淡い光が、彼の横顔を照らす…私は「そうかな?」と、呟けば青白い月を、彼と同じように自分の目に焼き付けた。
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麻の葉 - 面白いです！キャラが特徴的で胸がキューってなりました！ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: d517c48162 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - ナポリタンさん» コメントありがとうございます!つ、続き…頑張って更新します! (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - つづきかけぇぇぇぇえええ((すいません。おもしろいので、つづきおねがいします！！ (2018年1月25日 18時) (レス) id: d4fd532dac (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - rei(>ω<)（舜沙）さん» コメントありがとうございます！い、いやいや、そんな…嬉しいです！ (2017年12月7日 19時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
rei(>ω<)（舜沙） - ミサぽんさんサイコー！マジ惚れる (2017年12月7日 18時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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