アイドルのシェアハウス２

報告 ページ20

ー豪志サイドー

三が日も終わり、これから新しい季節が始まると実感する1月初旬

俺は、メンバーを呼び出した。

中村「あのさ？相談ちゃけど……
今度の全体配信さ、Aのこと、シェアハウスのこと、アンビーナに報告しない？黙っているより、話した方が楽だし……」

みんなは、特に意見もせず、「いいよ」と言ってくれた。

俺さ、障害って個性だと思うっちゃん。

やけん、みんなに話したい。

隠す必要もないかなって……

そう思ったから
もちろん、マネージャーには許可を取った
そして……


ー火曜日ー

中村「みなさん、こんばんわー。俺たち、宝石より輝く原石」

全員「アンビシャスでーす」

上田「さぁ、今日はですね、俺たちアンビシャスから、大切なお知らせがあります。
いつもなら、企画とかしているんですけど、今日はお話しして、コメント読んで、終わりにします」

「えー、なんやろ」
「どきどきや」
「いいお知らせかなー」

届くコメントを目で流しながら、閲覧数が増え始めた頃、俺は話し始めた。

中村「えー、じゃあそろそろ報告します。
実は、俺には3歳の妹が居ます。
いま、事務所にもいてます。
隠してたわけでは、ないんですけど……
それと、俺たちアンビシャス
現在シェアハウスをしてます。妹のことでみんなに助けてもらってます。
妹がいるからといって、ライブや仕事に穴を開けたりしませんし、これまで通り頑張りますので、応援お願いします」

そう皆で頭を下げ、カメラの前にAを登場させた

上田「妹の、Aちゃんです。
追い追い知るのだろうとは、思いますけど、聴覚と発達に障害があり、俺たちはシェアハウスの決断をしました」

末永「なので、これからの個人配信でAちゃんが登場することもあるかもしれません。
それは、個人配信だけじゃなく、全体配信でも」

稲又「ですが、暖かく見守ってください」

正直、コメントをみるのが、こわかった
けど……

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