ありがとう、大好きでした。【ヒソカ】 (ページ15)

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おかしなことページ15

「っ、は、…ゆ、め。」

いやな、夢だ。

汗だくになった額を拭おうとしたときに、右手の違和感に気付く。

「あ、起きたんだ！おっはよ～！」

…なぜ手を繋いでいるんだろう。

「ねぇ。」

？

「ごめんね。」

…他に、方法がなかったんだろうな。

「…《私》が、決めたことでしょう。

あなたのせいじゃありません。」

優しい人なんだろう。

多分手を握っていてくれたのも私が＿＿

「私、うなされていましたか？」

「あはは。…うん。とっても。」

やっぱり。

あ、そういえば今ならちょうどいいかも。

「あの、アロさんたちがいない方がいいと思ったので今訊くんですけど…。」

質問をするよりも先に、ツルギさんが口を開いた。

「わかってるよ。君の、＿＿の話だね？」

思った通りこの人がやったのか。

「はい。どうして＿＿の筈の私が＿＿になっているんですか？」

少し悲しそうな顔をして、ツルギさんは呟くように言った。

「…もしかしたら、いい方向に行けるかもしれないと思ってさ。」