…�� ページ8
『じゃあ、明日なら…！』
「おう、明日なら全ッ然大丈夫！」
にかっと、私を安心させるかのように笑って見せた。好感度の変動は、なし。何とも言えないが、一応明日ゲット出来る、という訳か。緊張から解放され、安堵した。
「ほんますまん、まぁじでやらかした…」
『充電切れなら仕方ありません。また、明日』
「また明日な。あ、それと委員会、頑張れよ！」
イケメンだ。さりげなく言ってくる、そういうところはモテると思う。ゲーム機を鞄にしまい、教室から出ていくだるまさんの背中を見てそう思った。
「Aさん、先輩が呼んでるよ」
『ア、今行きます！』
はっと現実に戻る。クラスメイトからそう言われ、視線を移すとウォッカ先輩がいた。今日もアイス、ご馳走にでもなろうか、なんてことを考え先輩の元へと向かった。今日も、頑張ろう。
*
「まっって大丈夫！？生きてる！？」
『…痛い、です』
「だよね、めちゃくちゃ盛大に転んでたっすよね？え、まじで出血えぐい。本当に大丈夫？」
『っ、いた……』
最悪なことに、盛大に転んでしまった。その拍子に運んでいた道具が散らばる。本部付近に大量にあるコードに引っかかってしまったのだ。恥ずかしくて死にそうだ。そして膝がとてつもなく、痛い。
ウォッカ先輩にめちゃくちゃ心配されてしまっている。恥ずかしさもあるが、申し訳なさが勝ってしまう。
「道具は俺がやっておくから、保健室行ってきていいよ。あ、それか俺着いていった方がいい？」
『すみません…いや、流石にそれは大丈夫、です。少し行ってきます』
ズキンと痛む膝を見て、やはり着いてきてもらうべきだったかと少し後悔してしまった。いや、一人で行くんだ。迷惑はかけられない。
(待ってやっぱ着いていくべきだった…？？流石に今のは着いていくべき、…いやでもなぁ！！それで引かれるのも…複雑ぅ……)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1523人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年2月26日 21時
