153話 ページ10
『貴方にお願いがあります』
「………は？お願い？おれ、俺に？」
『はい。…駄目ですか？』
ソファーに座っているヤツの目の前に立ち、口を開く。コネシマさん、いや、コネシマはたいそう驚いていた。
「…それ、は、…俺が必要っちゅうことか？」
『はい、貴方が必要です』
「俺が、……ホンマに、!?」
『は、はい…』
がばっと立ち上がり、私の肩を掴み本当か、本当かと訊ねてくる。頬を紅潮させ、異常なくらいに口角を上げている。本当に、よくこんなヤツを平然と家に上げたな、私。
だが頼れるのはコイツしかいない。だからこそ、コネシマを家に上げたこと自分に感謝している。
「っ、え、ええよ。聞いてやるわ、願い」
『はい、スマホを、……取り返してほしいです』
「誰からや。ぶっ殺してやるわ」
『ゾムという男を、ご存知ですよね』
ゾムと言うと、空気が変わった。真顔で私の肩を更に力強く掴んだ。痛い。だが怯むわけにはいかない。
「……何で、ゾムが出てくるん？」
『そのゾムという男に、スマホを取られたから、です』
「ハァ？」
キレた。「痛い、です」と言えば肩からすんなり手を離してくれた。どんだけ力強いんだ。コネシマは何故ゾムが私のスマホを持っているのか、疑問に思う点が多いらしい。
『…色々、あるんですよ。取り返して、くれますか？』
「……まァ。ええけど、……報酬は、あるんやろうな？」
『ちゃんと私のスマホを無事に取り返すことが出来たら、考えます。私が出来る範囲で、…考えておきます』
やはり
ショッピみたいにデートみたいなことを言ったらどうしようか。それこそ、拒絶してやろう。それと、ショッピの件のこともどうにかしなければ。
「……明日の、放課後まで待てるか？」
『…明日、明日までなら、…待てます』
「……明日の放課後、自分の家で待っとけ。俺が、何とかしてくるわ」
『お願い、します』
今までの私なら、絶対頼んでなかった。こんな狂ったヤツらの一人に頼んでなかった。お願いは、してなかっただろう。だが、仕方ないことなのだ。ヤツ、コネシマはそれだけ言い、帰っていった。
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ゴマ(プロフ) - baoningsen721さん» 生かせるように頑張らさせていただきますね💪 (2023年1月21日 11時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
baoningsen721(プロフ) - 死ぬな！頑張って生き延びてくれ夢主！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page50 id: c27f08a57c (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - けんまおし1016さん» ヤンデレは本当にいいですよ☺️ぶっ刺さってよかったです。これからのんびり更新となりますが最後までお付き合いよろしくお願いいたします🙇 (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - ヤンデレっていいよねさん» そう言ってくださるとモチベに繋がります✨応援もありがとうございます！ (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - コジャケｴｴｴさん» お褒めいただき光栄です…！感情移入出来るようにこれから頑張りますね💪 (2023年1月1日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2022年9月19日 19時
