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「これってもしかしなくても私狙い?」
近くに人がいるようには見えない。ということは遠距離からのスナイパーか。
そう気付けば次の行動も瞬時に理解できてしまう。
次は避けられない
ならばすることはひとつ
『
受け止める!!!
遠距離から彼女の心臓を貫いたのだ
目に見えた弾丸を操作して止める。
ギリギリ目の前で弾丸は止まりそれを落とす。
早くここから去らないと……
魔法使いはバレてはならない。だから今ここで空を飛んで逃げることは不可能だ。
だからといってフードを被って隠れることも不可能。
記憶から忘れ去られるまで隠蔽は効かない。
大丈夫、スナイパーだから巻けば、この路地から出れば
「いっ…!!!」
くっそ足を撃たれた…!!さっき撃たれた方向を守ってたのに他から撃たれたということは、相手は複数。
地面に血が垂れた。血痕を採取されたらめんどくさい。
『
私の周りに重力の壁をつくって逃げるしかない。
はやく、はやく逃げないと
どこだ、どこにいるんだ!
見つければ隙を見て魔法が使えるかもしれないのに!!
あのビルにもいない。あの廃ビルは!?
いない!じゃああそこの工場?いや、低すぎる。
もっと見晴らしのいい所か高いところ____
「おや、どこにいくんだいお嬢さん」
上を見ながら走っていた。だって、止まらない弾丸は上方向から撃たれてくるから。
とめどなく撃たれていたからまさか近くに相手が来ているとは思ってもいなかった。
くそ、油断してたッ!!
声の方に顔を向ければ
映るは翡翠色の瞳、そして指。
こいつ、目潰しする気じゃん!!
咄嗟にしゃがんで回避するが、左足が動き、蹴りが来ることを予測する。
後ろに下がり避ける。
「あっぶな」
足が長いからリーチも長い。いいなぁ足長いの!
「お嬢さん君は何者だい?」
「何者と答えるほどの者でもないよお兄さん。」
「只者でないのに何を言っているんだか。やはり日本人はそういう謙虚なところ直した方がいいんじゃないかっ!」
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作者名:暁 | 作成日時:2022年7月3日 3時