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パチンッと指を鳴らして息を吐く。
「っふぅ〜…
今回は研究がはかどるー!
どれどれ??
うわー!こんなに進んでる!!
ふぉぉおおおおっっ!!
……一人で騒ぐ程寂しいことはないな。」
自分の痛々しさを再確認しながら時計を見てみると家を出る時間を5分過ぎていた。
「あ、時間やばっ!」
カバンに仕事に必要なものを入れてダッシュで家を出る。
「やべ、鍵!」
少し戻って玄関にあるお目当ての物を取る。
見つけた鍵と入れ忘れてた名刺をポケットに入れて走り出す。
外に出れば満天の星空。近くの町まで急いで相棒と向かう。誰にも見つからないように高く高く跳びながら。
この辺でいっかな。
誰もいない路地裏について急いで小さくなってもらう。
『モウレン
小さくなった黒猫を確認して走り出す。さぁ、急げ急げ急げ!
高鳴る気持ちを抑えずに今は人通りの少ない道を誰よりも早く走り出す。
早くみんなに会いたい!
早く笑顔になって欲しい!
早く早くはやく!!
久しぶりの仕事に浮かれてると少年が飛び出してくる。
あっっっっぶ……!!!!!
咄嗟に飛び越える。少し服が音を立てたがそんなの気にしてられない。
目が合った気もしなくもないので一応着地してから小さな声で謝っておく。
「ごめんね少年」
さぁ、私の仕事場に早く行こう。私の足元にいる黒猫を確認しながらまた走り出す。
少年がメガネ越しにじっと見てるとは知らずにただ真っ直ぐと。
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作者名:暁 | 作成日時:2022年7月3日 3時