【ヒロアカ】私は平穏な日々を送っている。【爆豪勝己】 (ページ13)

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Ep 61 ページ13

『勝己！！』

「A！」

私はそのまま勝己の胸の中へ

「…よかった…」

勝己の顔は

安心しきった顔で、だけど

どこかとても悲しげな顔をしていた。

そのまま、勝己と私は警察に。

事情聴取やらその他もろもろ…

敵連合の情報を警察に。

朝方

「帰ろうか、A」

父が迎えに来た。

『うん』

勝己がどこか遠くを見つめているような顔をしていた。

そうだよね。

私たちが捕まりさえしなければ

オールマイトがあんな形で終わることは無かった。

私の中は罪悪感で埋め尽くされている。

･

『なにこれ』

「相澤くんが家庭訪問に来るそうだ。

良かったな」

『相澤先生が…』

嬉しくないわけじゃないけど。

今はそんなに喜べそうにないな。

ピンポーン

「久しいな、オールマイト」

「…デストロイア…」

「まぁ、座って」

オールマイトと相澤先生が目の前に座った。

「全寮制の件については…

今の雄英のヒーロー力でAを任せていいとは思わない」

『ちょ、お父さ…』

「だけど、全寮制は賛成だ。

だから、よろしくお願いします」

お父さんが頭を下げた。

『…あの、一ついいですか』

「…どうした？」

『…相澤先生に頭を撫でて欲しいです』

「…すまないな。本当に…」

頭を軽く撫でられ

何故だか涙が溢れた。

『ごめんなさい…』

『本当に…』

相澤先生の手は暖かく大きかった。

「では、失礼します」

相澤先生たちが帰ると

「…ほら、ハンカチ」

『…ん』

「よく、頑張ったな」

でも、やっぱりこの人の手が1番だ。

父という特別な手。

暖かくて優しいお父さんの手。