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周りがわいわいと話す中私たちの席だけ変な空気が漂っている。
それを掻き消すかのように彼は少し明るい声を出す。
｢そんな顔すんなって。まあ、宮田に好きな人がいるってのは意外だけど、振られるのは知ってたし｣
それと、と彼は続ける。
｢俺と違うクラスでよかったな。一緒だったら間近でアピール食らってたぞ｣
好きな人に好きな人がいることを知ってもなお、にっと笑う彼は大人だ。
｢ありがと｣
彼が笑ってるのにずっと落ち込んでちゃダメだ。
｢何も感謝するようなことなかっただろ｣
彼を真似して笑みを浮かべると、彼は笑いながらデコピンをしてきた。
｢いた〜｣
｢いいデコしてんじゃん｣
｢あ〜もう怒った。アイス取ってくる｣
｢食べたいだけだろ｣
他愛もない会話をして笑いながら席を立ちアイスを取りに行く。
そのまま笑みが絶えず楽しい時間が続くことを望んだ。
けど、アイスの場所まで足を運ぶとその笑みが少し薄くなる。
｢宮田さん、これ作り方分かる？｣
岩舘くんがソフトクリームを作る機会の前で私を待っていたかのように立っていた。
ついさっき山本くんと彼の話をしたばかりだ。
表情が少し強ばるのが分かる。
｢岩舘くん、それ初めてなの？｣
｢うん、優大がよくやってて気になってきたんだけど初めてだから失敗するんじゃないかって心配でさ｣
｢あ〜最初は怖いよね｣
｢あ、その感じだと宮田さんやったことあるでしょ。お願い、作ってください｣
唐突に頭を下げカップを差し出し出される。
｢上手くいくかわからないし、先に自分のやってからでも良い？｣
｢もちろん！｣
元気のいい返事、犬みたいだ。
ちょっと待ってね、と言って先に自分のを作る。
久しぶりにやるからか感覚がうまく掴めず、形はいいもののどんどん高くなっていく。
困惑して作り終わると案の定、高さゆえにそれは崩れそうになる。
｢やばっ｣
下手したら服につく。
そんな心配もすぐ側にいた彼に助けられる。
｢ん、やっぱアイス上手い｣
てっぺんから数センチを口に含むと彼は呑気にそんなことを言う。
あれ、これ私のだよね。
助かったけど、これ、私が食べるんだよね？
彼の食べかけを私が食べる……。
間接キス。
そんな言葉が頭をよぎり途端に顔が熱くなった。
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袋(プロフ) - 今日読み始めた者です。 本音を言うとですね、最高。すこ。めちゃくちゃドキドキする。ｳｯﾋｮｰｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵｫｵｵ！って感じです。語彙力なくてすみません！！！！ (2020年1月27日 22時) (
レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 岩舘くんの下の名前は吏音です。李音とよく間違えます。間違ってたらぜひ遠慮なく言ってください (2018年4月30日 10時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 子月さん» ここまで言われたのは初めてです。ありがとうございます！文章上手に書けるよう頑張りますね (2018年4月24日 20時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
子月(プロフ) - 甘さもあるけど少し暗い面もあって……私好みの物語です。占ツクのオリジナルだと中々見つからなかったので、この作品を見つけた時、嬉しかったです。続きを楽しみにしていますね！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: be8a18df5d (このIDを非表示/違反報告)
京ちゃん。(プロフ) - 和花さん» ありがとうございます！ (2018年4月5日 13時) (レス) id: 706e95c0fd (このIDを非表示/違反報告)
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