再会 ページ9
-side ディアボロ-
ピンポーンと鳴る、軽やかな音色に意識が浮上する。自身の体を見ると、なんの傷もなく普通」の体に戻っていた。
どこかの忌々しいコロネにレクイエムを受けてから、俺は永遠に死に辿り着けない。そのため、毎日のように苦痛が俺を襲ってくる。 大抵はうちの人外2匹が原因だが。
はぁ、と口から重たい息を吐き出す。こんな生活が毎日続く不快感と、死に続ける精神的不安が同時に押し寄せてくる。
デ「A…アイツはどこにいるのか…」
ずっと引っかかっている人物のことをポツリと言葉に出す。綺麗な白髪に真っ赤に染まっている瞳。ちょこちょことこちらについてくる愛らしさ。
死んだドッピオがここにいるのであればAもこちらに来ていてもおかしくない。そう思うと同時に、チャイムが再度鳴り響く。
吉良という1番の常識人を呼ぼうとしたが、アイツは3日間ホッカイドウという場所に出張だ。
人外2匹に任せるのは論外。
ドッピオは外出に
プッチは教会に
ファニーはアメリカに
ディエゴはジョッキーの練習に
……俺しか出れないな…。
デ「しょうがない…」
どうせ宅配か何かだろう。それくらいなら死ぬこともなく、安全は確保されている。
腰を上げて玄関へと向かう。玄関のすぐ近くにある部屋からガタっという物音が聞こえ、人外2匹が起きようとしているのが分かった。
幸い、まだ日は落ちていないので大きな活動は不可能だろう。 だが、究極生命体と吸血鬼をなめるのはやめておこう。アイツらは何をするか分かったもんじゃない…
はぁ、と今日何度目かわからないため息を吐いて玄関のドアを開ける。
開けて、最初に目に入ったのはフィジカルゴリラことジョナサン・ジョースターだ。
げっ…と明らかに表情を崩した俺に反応してジョナサンは苦笑いを浮かべる。
こいつに恨みはないが、実質あのコロネの父親だ。関わって良いことは何一つとしてない。
デ「………何の用だ。」
ジョナ「ハハ、実は君に合わせたい子がいてね…」
どうせ、ろくでもない人物だろう。最悪、そいつに殺される可能性もある。 そう思い、スタンドは出しておく。
ジョナ「さ、A おいで」
『…ボス』
息が、止まった気がした。
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ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…!!頑張っていきます!! (12月22日 23時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます!頑張ってください!! (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります!! (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです!供給をグラッツェ! (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱみ | 作成日時:2023年12月22日 15時