暴力 ページ48
-side ディエゴ-
ジョル「A、逃げないで。どうか、僕の元へついてきて欲しい」
時を止め、吉良とAの救出を試みたが、結果ジョルノに捕まってしまった。
吉良は仗助に、俺たちはジョルノにだ。
咄嗟にAを守るように覆い隠しながら抱きしめる。
元々の姫抱きでAを俺の前で隠していたのだが、さらに抱きしめるとAの小さい体はすっぽりと俺の腕の中に収まる。
しかし、だ。
俺の行動が癇に障ったのか、ジョルノは俺の腕を掴むなりスタンドを出し、矢を刺す。
ジョル「その腕を離してもらっても?」
何でコイツこんな血の気が多いんだよ!
何でもかんでもレクイエムすれば良いってもんじゃねぇぞ!!
『…』
ほら!Aが怖がってんじゃねぇか!!
ジョル「……今すぐAの腕を離して下さるなら痛くはしませんよ」
Di「い…、嫌だね!!お、お前こそ、帰れよ!」
精一杯の力を使ってジョルノの腕を振り払い、睨みつけた。
案の定、ジョルノは不機嫌そうに顔を顰める。
ジョル「あまり暴力は好ましくないのですが…仕方ありませんね」
これ以上の抵抗は、時を止める以外なかった。
が、生憎、俺は簡単に時を止められるわけではない。
どこぞの学生や吸血鬼のように上手くは使いこなせい。
せめてAだけでも逃がそう。
最後の抵抗を試みようと諦めかけていた時、
『これ以上私たちに近づくな』
辺りにドスの効いた声が響いた。
声は、そう、俺の腕の中。声の主はAである。
年下の…ましてや、こんなに小さな女の子から出るような印象などなく、呆気に取られるだけである。
Aはいつの間にか俺の腕から抜け出しており、目の前の男へと明確な殺意を向けている。
たった一言。
それだけで、彼女がどこの組織に属していたのが分かる。何故だろうか、分かってしまうのだ。
『私を舐めるなよ、小童。貴様らを殺すことなど私にとっては容易いこと。』
Aの言葉で正気に戻り、彼女を見て思わず鳥肌が立った。
本当に、どこから出したのか。
彼女の右手には手榴弾が握られていたのだ。
また、ジョルノの首筋にナイフがスレスレで固定されていた。
フワフワと辺りに浮いているAのスタンドさえも、凶器に見える程には、Aに恐怖を感じてしまっていた。
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ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…!!頑張っていきます!! (12月22日 23時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます!頑張ってください!! (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります!! (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです!供給をグラッツェ! (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱみ | 作成日時:2023年12月22日 15時