空気を読む ページ35
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ド「僕もボスのこと起こすの手伝うよ」
『ふふ、ありがとうございます』
完全に目が覚めたドッピオくんはボスの起床を手伝ってくれる。
目線を下に向けると、ボスは静かに寝ていた。
見慣れたピンクの髪は艶々としており、カーテンの隙間からの朝日が当たって綺麗に輝いていた。
『ボス、起きてください。私たちはもう目覚めています』
ド「ボス〜7時までに起きないと吉良さんに爆破されちゃいますぅ……」
デ「……」
『…ドッピオくん、お布団に入っちゃいましょう』
ド「だね。それにしてもボス、お疲れなのかな?」
『そうかもしれませんね』
起こすのが申し訳ないと思いながらも、2人でボスの掛け布団を少し剥いでお互いボスの隣に寝転がる。
そのまま、ボスの髪を軽く触る。
デ「ん……、A?ドッピオ?」
『はい、Aです』
ド「ドッピオです!ボス、朝ですよ〜」
ポヤポヤとした表情がとても久しぶりに感じて、思わずボスに抱きついてしまう。
左手も、反対側にいるドッピオくんの手を思わず握ってしまっている。
ド「A?どこか痛い?」
デ「んなっ!早く治療しなければ!!」
どんな時でも私を最優先してくださる2人の優しさが温かくて、2人の姿がかっこよくて、
『いえ、ただ…久しぶりのお二人の体温が温かくて安心しちゃいました。えへへ、」
2人は何も反応しなかった。
代わりに、抱きしめてもらったり、握っている手が強く優しく握られた。
言葉にしなくても2人の気持ちが伝わってきて、
『……』
この温かい空間がずっと続けばいいのに。
そんな我儘がぽつりと浮かび上がった。
フ「A、私だ!先ほどは本当にすまな〜ぁ?」
ド「ノックぐらいして下さい、ファニーさん!」
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ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…!!頑張っていきます!! (12月22日 23時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます!頑張ってください!! (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります!! (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです!供給をグラッツェ! (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱみ | 作成日時:2023年12月22日 15時