温もり ページ29
-sideA-
『っ…！！は、あ“あぁあぁ… 』
暗くて、冷たくて、悲しくて、寂しい。
そんな過去を思い出してからか。息が詰まった感覚で目覚める。
お母さんは私のことが嫌いらしい。だから、ご飯を与えてくれなかった。
だから、頭を叩く。
だから、馬鹿って言う。
だから、捨てたんだ。
だから、だから…
『殺されかけた』
寝転がっていた体を起こすと私はベットの上にいた。
周りにはトロフィーが複数置いてあり、奥の方へ目を凝らすとぼんやりとスーツケースが見える。
ここは…どの部屋だろう？
そう不思議に思って部屋の中を探索しようとして気づいた。
Di「……すぴ…」
『な、』
ディエゴさんが床で寝ている。そう、「床」で。
バッとベットの方へ視線を向けると、先ほど私が寝ていたところには、ディエゴさんが被っていたであろうヘルメットが控えめに置いてある。
また、追い打ちをかけるかのようにディエゴさんが可愛らしいくしゃみをした。
Di「っ…クシュッ……」
『っっ…！！ディ、ディエゴさん…！！』
寝ているディエゴさんのを揺らしながら声をかける。乱暴になってしまうが、それ以前に問題だ。
Di「…んぁ？…何だ、Aか………A！？」
うっすらと瞼を開けたかと思ったら一気に起き上がるディエゴさん。
おまけに尻尾もピンと立っている。
『ぁ、えっと、ディエゴさ、ごめn…』
Di「ごめんな。A、ごめん。」
ぎゅっと、抱きしめられて。謝罪を聞かされて。一瞬のうちに起きたことで、頭が追いついていない。
Di「Aのこと何も知らないまま、謝らせちまった。」
『っ、なぜ、なぜ、ディエゴさんが謝罪を？そもそも、謝罪は私がすべき発言のはずです。」
Di「…」
さらに抱きしめられる力が強くなって、段々と冷静を取り戻す。
恐らく、ボスから聞いたのだろう。
だから彼は私の謝罪の意味を知っている。
純粋な同情だろうか？ それとも、これが社交辞令というもの？
いや、違う。
彼の瞳は、ジョナサンさんと同じだった。純粋な、善意から出来上がったお日様のように、
温かい。
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ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…！！頑張っていきます！！ (12月22日 23時) (
レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます！頑張ってください！！ (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります！！ (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです！供給をグラッツェ！ (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱみ | 作成日時：2023年12月22日 15時
