謝罪 ページ23
-sideA-
D「そこ！！イチャつくんじゃあない！！」
『イチャ…！ちが、そういう訳ではなく…！！』
Di「…Aは俺のこと、嫌いなのか？」
『いえ！嫌いだなんて…』
D「気を遣わなくてもいい。爬虫類などお断りだろう。あんな爬虫類よりも私の方が理想的だな。」
Di「あ？吸血鬼の方がお断りだろ。というか体格デカすぎなんだよ。時代は細マッチョだ。」
D「貴様はそこまで腹筋割れていないだろう！」
Di「お前のは人様の体だろ！」
どうしよう。なんか、席から離れて喧嘩してらしてる。
いや、別に喧嘩は良いんですよ。喧嘩するほど仲が良いって言うじゃないですか。
しかしディエゴさん、私の腰を尻尾で抱きながらの喧嘩はお控えください…。ご飯もまだ途中ですし、何というか
『んっ』
擽ったい、です、とても。なんか変な声が出たのですが。
Di「…！？」
D「…！」
お二人の動きが急に止まったと同時に意味がとれない表情をしだす。何か、余計なことをしてしまったのだろうか…？
『あの、その、ごめんなさい。わたし、何か余計なことを…？』
Di「っ…いや、そういう訳じゃあないんだ、謝らなくでいいぞ。俺の方こそ尻尾巻きつけたままでごめんな。」
ディエゴさんは私への謝罪の後、尻尾を離した。腰から尻尾に包まれていた感覚が消える。
怒られていないことへの安心感故に、ディエゴさんの顔をチラリと伺うと 赤かった。
『ディ、ディエゴさん、顔色が赤いです。大丈夫ですか？』
もしかしたら、表面上私を許してくださっているが心の中では怒っているのかもしれない。
優しさ故に黙っているだけなのかも。どうしよう。
「アンタなんか--- -- ----- ！！」
突如、声が、した。私の記憶にはっきりと、こびり付いている声が。
『っ…！！申し訳ございません、本当に、ごめんなさい。ごめんなさい！！』
バクバクと煩い心臓を無視して、反射的に頭を地に届く位に下げて謝罪をする。
ちゃんと、しっかり謝らなければいけない。
じゃないと、
じゃないと…
「アンタなんか生まれてこなければ良かったのに！！」
怒られちゃう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱみ(プロフ) - ありがとうございます…！！頑張っていきます！！ (12月22日 23時) (
レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
兎(プロフ) - 応援してます！頑張ってください！！ (12月22日 22時) (レス) id: 0558b064c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - わわ…こちらこそグラッツェです✨これから頑張ります！！ (12月22日 18時) (レス) id: 987c51e0ad (このIDを非表示/違反報告)
推しの命は私の命 - 荒木荘✨これからの展開が楽しみです！供給をグラッツェ！ (12月22日 17時) (レス) @page3 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱみ | 作成日時：2023年12月22日 15時
