Lv.34 ページ35
「コレは！！！！」
私が新聞部に提示した1枚の写真。そこに写っていたものは……
「 ファンクラブ会長、麗子さんが幸村さんに抱きしめられてる写真！？
麗子さんのポジションは柊さんのはず…」
貴「＿＿いつから私が幸村さんに抱きしめられていると錯覚していた？」
「大スクープだああああ！！急いで記事書くぞー！！」
脳内には勝ち確BGM。勝利のファンファーレ。
私の仕返しの方法。
それはファンクラブ会長に全ての責任を擦り付けることだ。
最初から説明すると、昼休みに写真部と交渉して例の写真と麗子さんの写真をもらい
察しのいい人は気づくかもしれないが、麗子さんの顔を私の顔とすり替えたのである。
コラ画像だ。
ちなみに雑コラではない。かなりクオリティが高いのであまり違和感がない写真に仕上がった。
誰がどうみても"ファンクラブ会長の麗子が幸村精市に抱きしめられている写真"にしか見えない。
となると…
「まさか元の写真がこっちだったなんて…。
確かにファンクラブ会員はマネージャーにならない限りテニス部と両想いになってはいけないという掟がある。」
「つまり麗子さんは掟を破ったのを隠そうとして、マネージャーの柊さんに濡れ衣を着せたという訳か…」
こういう風に騙される人が出てくるわけだ。
とんでもない解釈が生まれてるが良しとする。
貴「さてと…。明日の朝には発行したいのでインタビューでもなんでもやりますよ。
そのために部活も休みましたから。」
「神！」
明日はこの話題でもちきりになるんだろうなぁーと他人事のように思っていた。
＊＊＊
朝練。
部員全員がいつもと違って、何だかむず痒い気持ちになった。
絶対に部活辞めんなよ！と赤也にしつこく言われ、
コレ…やるよ、と珍しく丸井さんがお菓子をくれた。天変地異が起きそう。
柳生さんはいつもより紳士っぷりを発揮してくれたし、ジャッカルさんは「悩みがあるならいつでも相談にのるぜ」と言ってくれた。
柳さんは色々な人の情報を教えてくれた。
でも柳さん自身の情報は全く喋ってくれなかった。
悔しい！
仁王さんはあまりイタズラをして来なかった。
でも頭を撫でてきたから新手のいじめかと思った。
真田さんは仁王さんの真似か知らないけど、照れながら頭を撫でてきたから、つい「気持ち悪い」と呟いたら怒られた。
1日部活を休んだだけで、一体皆どうしたんだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Dole(プロフ) - とても面白くて、このあと続編も読ませていただきたいと思いますよ！試合の描写もしっかりしていてとても良きでしたし、夢主のキャラも好きです！ (2022年4月14日 17時) (
レス) @page50 id: c74a900a27 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇百合大好き変態ヒーロー - おもしろい！(*≧∀≦*)更新頑張れー！(*´∇｀*) (2019年4月25日 19時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください (2019年4月25日 14時) (レス) id: 7fd2779397 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そらの | 作成日時：2019年3月31日 22時
