だって好きだから04 ページ36
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松本との暮らしは楽しかった。
友達とルームシェアしている感覚で、授業の時間もちがうから、帰りは別になることが多いけど。
家に帰ると松本が待っているこの光景はなかなか良いものだった。
「おかえり翔くん」
「ただいま」
松本はいつも玄関まで出迎えてくれるし、見送るときも玄関まで来てくれる。
なんか、まるで奥さんかのように。
「ごはん作ったけど、食べる？」
その言葉に思わず笑ってしまう。
おまえは俺の奥さんかって。
「なに笑ってんの」
「いやー、ごはん作って待ってるなんて新婚夫婦みたいだなーって」
「えー？俺が奥さん？どっちかっていうと翔くんが奥さんって感じだけど」
「どこがだよ！家事も一切できないし、部屋も汚いし」
綺麗に片付いている松本の部屋とはおおちがいの俺の部屋。
松本は大学生の一人暮らしとは思えないくらい片付いていて、家事も完璧にこなしている。
松本がもし女性だったらなんて女子力が高いのだろうかと思う。
「家事ができるとかできないとか関係なくない？翔くんはいてくれるだけでいいっていうか…、帰ってきて翔くんの顔が見られたらそれだけで癒されるもんね」
「・・・・え？」
「ふふ、ごはんにしよっか。手洗ってきな」
やっぱり奥さんじゃねえかというツッコミはどこへやら。
松本の言葉を頭でじっくり考えて、なぜか頬が熱くなるのを感じた。
松本はさらって言ったけど、だって、そんなんまるで…。
松本に告白されたような気分のまま過ごす2人の夜は少し照れくさかった。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
