だって好きだから03 ページ35
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松本は突然泊めてくれた上に、すごくよくしてくれた。
ご飯も作ってくれるし、お風呂も沸かしてくれるし、服も貸してくれた。
松本に優しくされていると、ストーカーのことなんて忘れられた。
でもふとしたときに思い出して、やっぱり怖くなる。
明日になったら帰らなきゃいけないのか。
そう思うと、手先が震えるというか。
男なのに情けないけど、男にストーカーされてることがどうしようもなく怖い。
そろそろ寝る？って言われて、頷いたはいいけど。
俺が少し震えていたのか、松本は心配そうに覗き込んでくる。
｢翔くん…大丈夫…じゃなさそうだね…｣
｢...ううん、大丈夫。明日には...｣
｢帰らなくていいよ。しばらくここにいなよ」
｢でも…迷惑だし…｣
「迷惑なわけないよ。俺も毎日ひとりで退屈だし、翔くんがいてくれたらうれしい」
松本の言葉に思わずグッとくるものがあった。
俺に気を使わせないためにそんな優しいこと言ってくれるなんて。
松本は本当に迷惑に感じているようには見えなくて、むしろ泊まってほしそうにも見える。
「…迷惑じゃ、ないなら…」
「もちろん！」
この一言で、俺は松本の家にしばらく居座ることになった。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
