赤い頬01 ページ1
セクハラするMさん×大人しいSさん
男子校は女子に飢えたやつらばっかりで、男子同士でのスキンシップが過激になることもめずらしくない。
男同士でおしりを軽く触ったり、ちくびを触ったりするなんて日常。
と言っても、仲良し同士でじゃれ合う程度なんだけど。
馬鹿な男同士でやるだけのノリで、決して真面目な子たちにはやったことない。
もちろんやるのはノリのいい男子のみで、おとなしーい感じのクラスメイトにはやらなかったんだけど。
体育でペアになった、同じクラスの大人しい櫻井翔。
2人で背中伸ばしたり関節伸ばしたり準備体操をしていたときに、ふと目の前のちくびが気になって。
つん、と人差し指で触れてしまった。
やってしまったから、あっ、と思っても遅いわけで。
すぐ謝ろうと顔を上げたら、うるっとした瞳で顔を真っ赤にしている櫻井がいた。
その顔を見た瞬間、俺の心もちんこもきゅんとしてしまったのだ。
それから毎日、俺は櫻井相手にセクハラをしている。
−−−−−−−−−
−−−−−−−−
−−−−−−−
今日もまた、俺は櫻井の登校を心待ちにしている。
早く来ないかな、おしり触って顔を真っ赤にする櫻井を今日も見たい。
俺は教室の窓から身を乗り出して校門を見張る。
そしたら見つけた、今日もきっちりネクタイを首まで締めて登校する櫻井を。
きたきた、早く教室まで来い。
俺は教室のドアの前で待ち構えて、教室に入ってきた櫻井の肩を抱く。
「おはよう、櫻井」
「あ、おはよう...ぁっ...！」
俺がおしりをギュッと握れば、びくっと体を跳ねさせて、みるみる耳まで赤くなる。
そしてどうしたらいいのかわからないという顔で俺を見上げるのだ。
「や、めてよ...」
もともと大騒ぎするようなタイプでもない櫻井は、周りに見られたくないのかじっと俺のセクハラに耐える。
小さい声での抵抗がまた堪らない。
ああ、なぜだ。女子でもないのに、こんなに可愛く見えるのは。
今日も朝から俺の心もちんこもきゅんとして、いい1日がはじまる。
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血濡れ蛍 - ぽっぷ様、お久しぶりです。ぽっぷ様の作品の、ストーリー性や、表現の仕方に感動しながら読みました。特に、『ハッピーエンドにさようならを』を読んで、思わず涙が出てしまいました。今後も期待しています♪ (2021年4月2日 13時) (
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2021年1月11日 0時
